タンポンを使うと痛い?痛いときは使い方が間違っているの?

タンポンを初めて使う人や、あまり使い慣れていない人は、挿入したときに痛みを感じることがあります。痛みがあるときは、使い方に問題があることがほとんどですが、どんな使い方をすると痛くなってしまうのでしょうか。今回は、タンポンで痛みを感じるときの原因をはじめ、痛くならない使い方や使用時の注意点などをご紹介します。

タンポンを入れると痛いの?痛みの原因は?

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タンポンを使って痛みを感じるのは、初心者や、使う頻度が少なくてタンポンに慣れていない人によくみられます。

タンポンは、慣れるまで多少の違和感はあるものの、正しい使い方をしていれば、通常、気になるほどの痛みを感じることはありません。

気になるほどの痛みや違和感があるときは、以下のような原因が考えられます。

挿入した位置で痛みを感じるケース

タンポンが正しい位置に挿入できておらず、腟の手前側にあると、痛みを感じやすくなります。痛みだけでなく、モゾモゾとした違和感があったり、経血が漏れてしまったりする可能性もあります。

経血の量で痛みを感じるケース

経血の量よりも吸収率が高いタンポン(多い日用など)を使用していると、経血を吸収する「吸収体」の繊維と腟の内部が密着して擦れてしまい、痛みを感じやすくなります。

タンポンを入れても痛くない位置や方法は?

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タンポンを入れても痛くない位置は、腟に指を入れたときに、第二関節が完全に入り切るくらいの場所です。

正しい位置に入れる過程では少し違和感がありますが、正しい位置に入りきってしまえば、痛みや違和感はありません。

タンポンを使って痛みを感じるときは、下記のようなポイントに注意してみましょう。

リラックスしながら楽な姿勢で入れる

タンポンを腟にいれるときは、中腰や便座に座った状態になりましょう。直立ではうまく入らないので、少し腰を落とすような姿勢がおすすめです。

タンポンがつっかえるような状態であれば、腟口を反対側の手で広げて、斜め後ろに入れるようにするとスムーズに入りやすくなります。

また、緊張して腟の周りに力が入っていると、うまく挿入することができません。深呼吸をして、力を抜くのがコツですよ。

アプリケータータイプのタイプのタンポンを使う

タンポンを入れる位置がいまいちわからないという場合は、プラスチックのアプリケーターに吸収体が入っている、「アプリケータータイプ」のタンポンを使いましょう。

アプリケーターには、挿入の目安になる溝がついています。指で押しこむだけで、タンポンを自然と正しい位置へ導いてくれますよ。簡単に使えるので、初心者にもおすすめです。

タンポンのサイズを1段階下げる

タンポンを腟から取り出したとき、吸収体に白い部分が残っている場合は、1段階サイズを下げたタンポンを使いましょう。乾いている吸収体と腟壁がこすれて、痛みを感じてしまうことがあります。

また、経血の量が少ないと、サイズの小さなタンポンを使用しても痛みを感じてしまうことがあるので、初めて使うときや、慣れないうちは、経血の量が比較的多いときに試してみるのがおすすめです。

タンポンを使うとき、痛み以外に注意することは?

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タンポンを使用するときは、痛み以外にも、「トキシックショック症候群(TSS)」という、黄色ブドウ球菌の繁殖による急性疾患に注意が必要です。

発症頻度はごくまれですが、長時間タンポンを取り替えなかったり、汚れた手でタンポンを取り扱ったりすると、トキシックショック症候群を引き起こす可能性が高まります。

そのため、タンポンを使うときは、以下の内容に注意してください。

・ 手を洗って清潔にしてから取り扱う
・ 使用時間ギリギリまで使わない
・ こまめに取りかえる
・ 経血の量に合ったサイズを使用する
・ 再利用しない

特に、使用の目安時間ギリギリまでタンポンを入れていると、経血の量によってタンポンが膨れて、取り出すときに痛みを感じるケースもあります。使用時間はしっかり守りましょう。

また使用前は、劣化によってタンポンが破損していないかなど、タンポン自体の衛生状態もしっかりと確認してください。

自分の体のためにも、衛生面に注意しながら、正しい方法で使うようにしましょう。

タンポンが痛いときは使い方を見直そう

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タンポンを使って痛みを感じるときは、まず使い方が合っているかを見直してみることが大切です。

また、タンポンのみを使い続けるのではなく、経血の量や状況に応じて、タンポンとナプキンを併用するのもおすすめですよ。

量が多いときや運動するときだけタンポンを使い、自宅にいるときや経血の量が減ってきた時期はナプキンを使うなど、使い分けると良いですね。

ただし、タンポンに慣れてからも痛みを感じる場合や、以前と違う場所に違和感がある場合は、性感染症やバルトリン腺炎、膣がんなどの病気が隠れている可能性もあります。早めに婦人科に相談してくださいね。

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