お七夜にお宮参りなど、1歳の誕生日を迎えるまでに、赤ちゃんの健康や成長を願う行事が続きます。生後100日頃には「お食い初め」が行われ、祖父母となる両親や親族で集まることがありますが、お食い初めにもお祝い金は必要なのでしょうか?今回は、お食い初めにお呼ばれしたときに、お祝い金がどれくらい必要なのか、金額の相場などについてご紹介します。
お食い初めはどんなことをするの?
お食い初めとは、赤ちゃんの生後100日頃に行われる行事で、「一生食べ物に困らないように」という願いが込められています。110日目、120日目、もしくはそれ以降の吉日などに、家族や近親者のみで行います。
基本的には、男の子には朱塗り、女の子には外が黒塗りで中が朱塗りの漆器を使って、お食い初め膳を盛りつけます。離乳食も始まっていない時期なので、実際に料理を食べさせるわけではなく、食べさせる「ふり」を行います。
また、「お色直し式」といって、これまで白い産着を着ていた赤ちゃんが、初めて色付きの服を着るという行事を兼ねることもあります。親族で集まって記念写真を撮る場合は、羽織袴や着物、ドレスなどのベビーウェアを着せることも。
なお、お食い初めは地域によって呼び名や方法が異なります。「真魚(まな)始め」「箸祝い・箸揃え・箸立て・箸始め」「歯がため」「百日(ももか)の祝い」と呼ばれたり、男女の器の色が逆だったり、器を贈るのが母方という風習がある地域もあります。
お食い初めにお祝い金は必要?贈り物でもいいの?
お食い初めのお祝いの席に呼ばれた場合は、お祝い金を用意するのが一般的です。お金に限らず、贈り物を用意することも。贈る物に決まりはないので、これからの育児で必要になるものを選んであげましょう。
生後5~6ヶ月頃から始まる離乳食に向けて、食器セットや調理器具をプレゼントすることもあります。なかには、赤ちゃんの幸せを願って「銀のスプーン」を贈る人も多いようです。名前やメッセージを入れて贈ると喜んでもらえますよ。
しかし、すでに離乳食セットを贈られていたり、自分たちで準備していたりするケースもあるので、事前に確認してみましょう。絵本やベビー服など、お祝いの気持ちを込めた、赤ちゃん向けの贈り物を選んであげるのもいいですね。
お食い初めのお祝い金の相場や贈り方は?
お食い初めのお祝い方法は様々ですが、親族を招いて行う場合は食事会をすることがほとんど。お祝い金の相場としては、その日の食事代が目安になります。
一般的には5,000~10,000円が相場ですが、自宅で食事をすることもあれば、ホテルや料亭で行うなど、規模は様々。差が出すぎないように、事前にどんなところで食事会をするのか聞いておくと良いかもしれませんね。
相場に関しては、祖父母であっても大きく変わりません。母方の実家が器を贈る場合はそれで充分なこともあります。父方の祖父母は器を準備しない分、他の親族と同様の金額を包みましょう。
お祝い金を渡すときは、以下の方法を参考にしてください。
お食い初めのお祝い金の渡し方
・お祝いの当日か、事前に渡す
・お祝い用のし袋と、紅白の蝶結びの水引を用意する
・表には「祝 御食初」「お祝い」「祝 御初膳」と記載
・お食い初めから期間をあけて渡す場合は「祝 ご成長」と記載
・お色直し式をする場合は「祝 御色直」と記載
お食い初めでお祝い金を渡したら、お返しはあるもの?
お食い初めに限らず、お祝いを渡したあとはお返し(内祝い)がありますが、お食い初めに関しては基本的に返す必要はないので、お食事代と考えると良いですね。
お返しをされる場合、赤ちゃんのママやパパからお礼のお手紙や、食事会で記念写真を撮っていれば写真が送られてくることもありますよ。菓子折りなどもお返しされるケースもありますが、人それぞれです。
お返しは気にしすぎず、家族を温かい気持ちでお祝いしてあげてくださいね。
お食い初めでお祝い金を渡すときは気持ちが大切
お食い初めに招待されたら、何を持参すればいいか迷いますよね。せっかくなら、赤ちゃんはもちろん、ママやパパにも喜ばれるものを贈りたいもの。
贈り物に迷うときには、ギフト券などもおすすめですよ。最近は、赤ちゃんが食べられなくても、赤ちゃんの写真を描いたホールケーキも人気です。
また、お食い初めをする時期は、ママやパパはまだ赤ちゃんのお世話に慣れない大変な時期です。赤ちゃんも外出に慣れていないので、家族の状態を気にかけてあげると喜ばれますよ。