子供がクレヨンでお絵かきをしていて、壁や床にまで描いてしまったことはありませんか?子供にとっては、壁だって床だってキャンバス。でも、掃除をするママは、落ちにくい汚れは困りものですよね。今回は、クレヨンの汚れについて、落とす方法やポイントをご紹介します。
クレヨンの成分は?
一般的なクレヨンの成分は、主に顔料、ワックス(ろう)、オイル、体質顔料です。これらの材料の比率によって、クレヨンの硬さが変わります。
工場でクレヨンが作られるときは、それぞれの材料を混ぜて機械ですりつぶし、加熱して液状にします。クレヨンの型に入れて冷やし固めたら、型から取り出してラベルを巻いて、でき上がりです。
最近では、蜜蝋(みつろう)を原料にしたクレヨンや、水で落とせるクレヨンなども人気があります。
クレヨンの汚れは落ちにくいの?
汚れにはさまざまな種類がありますが、油を含んでいるクレヨンの汚れは、「油汚れ」に分類されます。水溶性のシミに比べて落ちにくそうと思うかもしれませんが、コツさえつかめば上手に落とすことができますよ。
ただし、クレヨンの汚れがついた場所によって落とし方や落ち具合は変わってきます。
クレヨンの汚れの落とし方は?
ここでは、クレヨンで汚れた場所別に、汚れの落とし方をご紹介します(※1)。壁や家具、ガラス、プラスチックなどについたクレヨン汚れを落とすには、牛乳が活躍しますよ。
壁・家具についたクレヨン汚れの落とし方
クレヨンを持った子供が部屋の中を駆け回り、気づいたら壁や家具にクレヨンの跡が…。このまま落ちなかったらどうしよう、と焦ってしまうかもしれませんが、素材にあった方法で落とせば、汚れが目立たなくなります。
非吸収面の場合
1. 布に牛乳をしみ込ませて、クレヨン汚れの部分を拭く
2. 布で水拭きしてから、乾拭きする
吸収面の場合
歯ブラシなどを使って掻き落としましょう。
なお、これらの方法は白木の家具には向かないので、注意してください。
ガラス・金属・プラスチックについたクレヨン汚れの落とし方
窓ガラスやおもちゃ箱などにクレヨン汚れがつくこともありますよね。非吸収面の壁や家具と同じように行うと、ほぼ完全に落とすことができます。
1. 布に牛乳をしみ込ませて、クレヨン汚れの部分を拭く
2. 布で水拭きしてから、乾拭きする
衣類についたクレヨン汚れの落とし方
クレヨンのお絵かきに夢中になると、服の袖口や裾が汚れることもありますよね。スモックを着せて汚れを防ぐこともできますが、衣服が汚れてしまったときは、下記の方法で落としてみてください。
1. 40~50℃のお湯に洗剤を溶かして、つけ置きする
2. 汚れた部分をもみ洗いして、一度お湯を捨てる
3. 衣類用の漂白剤をぬるま湯に溶かし、再びつけ置きする
4. 水ですすぐ
クレヨンの汚れを落とすときのポイントは?
前述の通り、クレヨンの汚れは、汚れた場所の素材や材質にあった方法で落とすことが大切です。下記に、汚れを落とすときのポイントをご紹介します。
できるだけ早く落とす
クレヨンの汚れは、時間が経てば経つほど落ちにくくなります。汚れがついたら、できるだけ早く落とすようにしましょう。
洗濯表示の確認する
衣服の汚れを落とすときは、洗濯表示を確認して、適した洗剤を使いましょう。家庭で洗濯ができないものは、クリーニングに出してくださいね。
漂白テストをする
普段から漂白剤を使って洗濯をしている衣類なら問題はありませんが、使ったことがない場合は、漂白剤を綿棒に少量つけて、汚れた服の目立たない部分につけてテストをしましょう。その部分をドライヤーであたためて、色落ち・脱色が起きなければ問題ありません。
クレヨンの汚れは素材にあった方法で落とそう
クレヨンは、子供にとって大切なお絵かきグッズ。想像力や表現力を育むためにも、思い切り楽しんで描いてほしいですよね。
クレヨン汚れの落とし方をマスターしておけば、いざ子供が壁や家具に落書きをしてしまっても安心です。
子供が成長するにつれて、汚れの原因となるものや汚れる場所も変わってきます。それぞれの汚れにあった落とし方を知って、落ち着いて対処できるといいですね。