5歳以下に食べさせてはいけない秋の食材!

秋の食材には様々な種類がありますが、なかでもギンナンが中毒を引き起こす可能性があることをご存知ですか?

日本中毒情報センターは注意喚起を行っていますが、ギンナンの旬である10〜12月頃になると毎年相談件数が急増。特に5歳以下の子どもの相談件数が最も多い報告があります(※1)。

そこで今回は、ギンナン中毒の症状や子どもを守る方法、中毒が起こってしまったときの対応をご紹介します。

「ギンナン中毒」とは?具体的な症状は?

ギンナン 銀杏 

ギンナンに含まれる中毒物質は熱に強く、煮る・焼くなどの加熱調理をしても毒性はなくなりません

一度に食べすぎると以下のような症状を引き起こすと言われています(※1,2)。

● 嘔吐
● けいれん
● 悪心
● めまい
● 下痢
● 呼吸困難 など

子どもにギンナンは何個まで食べさせていいの?

3歳 食事 食卓

ギンナンを「何個までなら食べてよい」と明確な基準はなく、5歳以下の子どもが6〜7個食べてけいれんを起こしたケースもあります(※1)。

ギンナン中毒を防ぐためにも、5歳以下の子どもにはギンナンを食べさせないようにしましょう。

一度に大量に食べると大人でも中毒を起こすことがあるので、6歳以上の子どもや大人でも、ギンナンの食べ過ぎには注意してください。

ギンナン中毒が起こってしまったら?

銀杏 ギンナン

嘔吐やけいれんなどの症状がある場合は、その後も繰り返し起こる可能性があるので、すぐに病院を受診してください。

食べてしまった後に「いつもとちょっと様子が違うかも…」と不安になったり、医療機関を受診すべきか判断に迷ったりした場合は、下記の中毒110番に相談しましょう。

公益財団法⼈⽇本中毒情報センター
中毒110番電話サービス

● 大阪中毒110番(365日24時間対応) 
072-727-2499

● つくば中毒110番(365日9〜21時対応)
029-852-9999

ギンナン中毒について周りにシェアしよう

まだまだギンナン中毒の認知度は低いため、パートナーや家族、友人にもギンナン中毒についてシェアして、ギンナン中毒から子どもを守ってあげてくださいね。

また、ギンナンの外果皮(悪臭のする黄色い部分)に触れると、アレルギー性皮膚炎を起こすことがあります(※2)。ギンナン中毒とは異なりますが、公園やイチョウ並木を散歩する際は、子どもが素手でギンナンを拾わないように注意しましょう。

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