統計を取り始めてインフルエンザの感染者数が最も多かった、2024年の年末。今年に入り大幅に減少しましたが、流行は続いているのでひきつづき注意が必要です(※1)。
子どもがインフルエンザにかからないための予防法と、かかってしまった時のために、風邪の症状との見分け方や病院に行くタイミング、異常行動による事故の防ぎ方を確認しておきましょう。
インフルエンザ、予防接種以外の予防法は?

赤ちゃんや子どものインフルエンザに対する完璧な予防方法はありませんが、外出後の手洗いとうがい、マスクの着用、室内の加湿とこまめな換気、人ごみを避けることが大切です。
すでに気をつけている家庭は多いと思いますが、今いちど家族で感染対策を徹底しましょう。
インフルエンザと風邪の見分け方は?

インフルエンザは、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感といった全身症状が突然見られるのが特徴です(※2)。
一般的な風邪はのどの痛み、鼻水、くしゃみや咳などの症状が中心で、全身症状はあまり見られません。
普通の風邪と見分けるのは難しいですが、赤ちゃんに以下のような様子が見られたら、インフルエンザにかかっている可能性があります。
● 急に不機嫌になる
● ミルクを飲む量がいつもより少ない
● 泣き声がいつもより弱い など
赤ちゃんの様子がいつもと違うと感じたら、病院に行くサインと考えましょう。
病院に行くタイミングは?

インフルエンザの場合、発熱してすぐの段階では正確な検査結果が出ないことがあります。病院に行くのは発熱から12時間以降を目安にするといいでしょう(※3)。
ただし、以下のような症状があれば、重度の合併症である「インフルエンザ肺炎」「インフルエンザ脳炎」などを発症している可能性があります(※4)。夜間であってもすぐに救急病院を受診しましょう。
● けいれんを起こした
● ぐったりしている
● 水分が摂れていない
● 嘔吐を繰り返す
● 呼吸が早い
迷ったときは小児救急電話相談(#8000)へ電話をして、病院に行くべきかどうかを確認してください。
幼児は異常行動による転落事故に注意!

インフルエンザ感染時に特に注意してほしいのが、「異常行動」です。
異常行動は、主に4歳〜18歳までの子どもが起こすことが多く、女児より男児に多くみられます(※5)。事例は少ないものの、4歳未満での異常行動の報告もあります。
原因はまだ分かっていませんが、インフルエンザにかかり、発熱から2日間以内に以下のような異常行動を起こす可能性があります(※2)。
● 突然立ち上がって部屋から出ようとする
● 興奮して窓を開け、ベランダに出ようとする
● 話しかけても反応しない
● 変なことを言い出し、泣きながら部屋の中を動き回る など
異常行動による転落事故の危険もあるため、発熱後は以下のような対策をし、長時間子どもが1人にならないよう看病してあげてください。
□ 玄関や窓の施錠を徹底する
□ ベランダに面していない部屋で寝かせる
□ 窓に格子がある部屋に寝かせる
□ できる限り1階で寝かせる など
なお、異常行動は抗インフルエンザ薬を服用しているかどうかは関係がないとされています。子どもが発熱した場合は、少なくとも2日間は注意するようにしましょう。
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