「子どものコミュニケーション力を高めたい!」と思っているママパパもいますよね。そんな方には、家族で対話をする「家族会議」がおすすめです。
今回は、家族会議経験者の体験談から、家族会議のメリットや、子どもの変化、実践する時のポイントをご紹介します。
家族会議とは?どんなメリットがある?
家族会議とは、テーマを立てて、家族で対等に話し合いをするもの。
家族会議の方法に厳密な決まりはありませんが、家族全員が安心して、普段の会話よりも深く意見を交わせる場にするために、
● 相手を否定しないこと
● 話すテーマを決めること
この2つだけがルールです。
話し合いの場所も時間もテーマも家族によって様々でOK、1回で話しをまとめる必要もありません。ざっくばらんに食事の時間などに話すのもよいですが、ホワイトボードや紙に話し合いの議事録を取る方法もおすすめですよ。
家族会議のメリット
家族会議のメリットの一つは、コミュニケーション力が伸びること。
人の意見を聞き、自分の意見を話して何かを決める経験を繰り返すことで、ものごとを論理立てて話せるようになっていきます。
また否定しないというルールから、人の考えや気持ちを受け止める練習にもなりますよ。
ここからは、実際に家族会議をおこなっている編集部のママパパの体験談から、家族会議の方法や子どもの変化などをご紹介します。
家族会議リアル体験談!
①長期休みのお出かけ、どこ行く?会議
Sさんのプロフィール
● 長女(小5)、長男(小1)、両親の4人家族
● 家族会議は長女が3年生の時に開始
● 長男は小1から参加
家族会議のテーマ
「長期休みのお出かけでどこに行くか」
家族会議のタイミング・方法
1. 休みの日に昼ご飯を食べたあと、ダイニングテーブルに家族全員で着席
2. 旅行先を決める上で、みんなが食べたいものを紙に書き、一人ずつ発表
3. どの食べ物ならどの地域が良さそうかをそれぞれ調べながら書き、発表していくつか候補地を出す
4. 後日両親が候補地ごとに子どもが楽しめそうなイベントや観光地を調べて、再度みんなで話し合い、行き先を決定する
家族会議をやってよかったこと
Sさん
何かを決める際のプロセスが分かるので、長女はだんだん論理立てて話せるようになってきた気がします。
学校でも、以前は自分の苦手なクラスメイトを強い言葉で否定する部分がありましたが、家族会議の成果か、一旦は意見を聞いたり、揉め事の仲裁に入ったりするようになったと先生との面談で聞いて嬉しくなりましたね。
家族会議リアル体験談!
②もらったお年玉、どう使う?会議
Yさんのプロフィール
● 長男(小6)、次男(小1)、両親の4人家族
● 家族会議は長男が2年生の時に開始
家族会議のテーマ
「もらったお年玉をどう使うか」
家族会議のタイミング・方法
ご飯をみんなで食べながら、お年玉を何に使いたいかざっくばらんに話す。
家族会議をやってよかったこと
● 子どもの変化
Yさん
息子は当初、親の顔色をうかがい、親にあわせるような意見を言っていました。
家族会議の回数を重ねるにつれ、「でもさ、僕はこうしたい」と自分の意見を言えるようになっていきました。
● 親の気づき
Yさん
結果的に、お年玉はゲームセンターで使うことになり、正直、私としては「それはちょっと…」と思っていましたが、パパに「息子が決めたことなんだから見守ろうよ」と言われ、ハッとしました。
家族会議という形にしたことで、自分の意見を子どもに押し付けようとしていたことに気づけたのはとてもよかったですね。
家族会議を実践する時の3つのポイント
体験談から、実際の家族会議のイメージが湧きましたか?家族会議を実践する際は、以下のポイントを意識するといいですよ。
① 子どもの話を最後まで聞く
対等に話し合うには、子どもが安心して話せる場である必要があります。
途中で口を挟まず、「ママやパパは自分の話を最後まで聞いてくれる」という安心感を持たせてあげましょう。
② 子どもの考えのいいところを褒める
子どもが自信を持って話せるようになるには、褒めることが大切。「いい考えだね」「そんな方法もあるね」などと、いいところを見つけてどんどん褒めてあげましょう。
③ 親が結論を用意しない
親の決めた方向に話を持っていくことは簡単ですが、それでは対等な話し合いとはいえません。
最初に結論を用意せず、その場で出た子どもの意見に注目してみてくださいね。
家族会議で、子どものコミュ力を伸ばそう!
家族会議は、子どもが安心して対話力を伸ばせる貴重な場です。学校や遊びなど、他の話し合いの場面でも活かせるかもしれませんよ。気になった方は、ぜひ気軽に実践してみてくださいね!