「赤ちゃんがなかなか寝てくれない」「夜に何回も起きてしまう」と寝かしつけに悩んでいるママは多いと思います。
そこで今回は、心理学博士であり、2児の母でもある山本ユキコさんの著書『赤ちゃんがぐっすり寝てくれる奇跡の7日間プログラム』より、1日1つずつコツを取り入れていくと7日間で赤ちゃんがぐっすり寝るようになる!?と噂のメソッドをご紹介します。
寝かしつけ7日間プログラムを始める前に
寝かしつけで大事なのは、とにかく赤ちゃんに自分で寝ることを覚えてもらうこと。
寝かしつけ7日間プログラムでは、赤ちゃんが自分でぐっすり眠れる環境を整える7つのコツをご紹介します。
1日目のコツは、初日で終わりにするのではなく、2日目・3日目も継続してください。2日目のコツも同様に、3日目以降も継続してください。
1日ひとつずつ取り入れるコツを増やしていくことで、7日後にはすべてのコツを取り入れられるというのが、寝かしつけ7日間プログラムの特徴です。
ただし「1週間も待てない!」というママは、1日目に7つ実践してもOKです。
絶対この順番通りにやらないといけないものではないので、ママが取り入れられる範囲で試してみてくださいね。
それではさっそく、寝かしつけ7日間プログラムを始めましょう!
【1日目】寝室から光を締め出そう
赤ちゃんを寝かしつけるときにまず大切なのは、家の電気をすべて消すこと。寝室だけではなく、家中の電気をすべて消しましょう。
人は「メラトニン」というホルモンが分泌されるとよく眠れます。
しかし朝日など自然の光だけでなく、蛍光灯や電球の明かりが体にあたってもメラトニンの分泌が抑えられ、眠気を感じにくくなります。
寝室の電気を消していても隣の部屋や廊下の明かりが漏れていると赤ちゃんの眠りの妨げになることもあるので、できるだけ家を真っ暗にしてみましょう。
【2日目】泣いたら少し様子を見よう
このプログラム全体を通して大事なのは、赤ちゃんに自分で寝ることを覚えてもらうことです。
たとえば、夜中に泣いてすぐに添い乳をしていると、赤ちゃんは「泣いたらおっぱいをもらってから寝るんだ」と覚えて、添い乳がないと眠れなくなってしまいます。
夜中に泣いたり、ぴくっと目が覚めてしまったりしても、少し様子を見てみてください。何もしなくても、自然と眠りにつくことに慣れていきますよ。
また「授乳の時は赤ちゃんの目をみて声をかけてあげましょう」とよく言いますが、夜間授乳の時はしなくてOK。
ママの声かけや目をあわせる行為は、赤ちゃんにとって集中力が必要なこと。せっかく眠い状態でも目が覚めてしまいます。
「夜は寝る時間なんだよ」と覚えてもらうためにも、赤ちゃんを起こさないよう静かにさっと授乳しましょう。
【3日目】「寝る場所」を決めよう
赤ちゃんに「ここは寝る場所なんだ」と認識してもらうことが大切。
そのために、寝る場所と遊ぶ場所はわけるようにしてみましょう。
また夜起きたときにおもちゃが目に入ると目が覚めてしまう可能性があるので、寝室にはおもちゃを持ち込まないようにしてください。
寝室はとにかく「寝る」ことに集中できる環境を整えてあげましょう。
【4日目】「寝る時間」を決めよう
「寝る時間」とは、眠りにつく時間ではなく、布団に入る時間のことです。
赤ちゃんに合わせるのではなく、「この時間には布団に入る」と目標を決めて行動をしてみましょう。
寝かしつけは「しつけ」のひとつ。決まった時間に寝る生活を毎日繰り返すことで、次第に赤ちゃんも自然に寝ることを覚えられますよ。
【5日目】寝るまでの流れを決めよう
まだはっきり昼夜の区別ができていない赤ちゃんにとって、生活リズムとは「流れ」であり「順番」です。
寝るまでの流れを決めて、毎日同じ順番で行動をしてみましょう。
「お風呂に入る→おっぱいを飲む→すぐに寝る」
というような流れを決めて毎日繰り返していくと、赤ちゃんは「もう寝るんだな」と理解して、自然と寝る癖がついていきますよ。
【6日目】母乳・ミルクの飲ませ方をコントロールしよう
人間の食事と睡眠には深い関連があり、ちょこちょこと少しずつ食べるよりも、間隔をあけて1度にしっかり食べる方がよく眠れることが分かっています。
この原理は赤ちゃんも一緒です。
1回の授乳量を増やすために、授乳間隔を3時間程度あける努力をしてみましょう。「飲ませる時間」と「飲ませない時間」のメリハリをつけてみてください。
【7日目】寝かしつけ前の”夕寝”を防ごう
7日目に目指すべきは「夕方以降の昼寝をさせない」ことです。
生後3ヶ月頃になると、夕方に理由もなく急に泣き出す「黄昏泣き」をする子が増えます。夕方は忙しい時間帯なので、「泣いたらとにかく寝かせたい…」のがママの本音だと思いますが、できれば寝る前の3〜4時間は昼寝をさせないようにしましょう。
どうしても赤ちゃんが夕方に寝てしまう場合は、お昼寝の時間をお昼頃〜14時頃までにしてみてください。そうすると、赤ちゃんが夕方に寝ることが少なくなりますよ。
なにをやっても寝ないのは個性ととらえて
今回ご紹介した寝かしつけのコツを全て取り入れるのは難しいかもしれません。できる範囲でかまわないので、できそうなものから試してみてください。
また、全部試しても寝てくれない「寝るのが苦手な赤ちゃん」もいます。寝ないのはママの寝かしつけ方が悪いのではなく、その子の個性です。
できる範囲でためしながら、気長に見守ってあげてくださいね。
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