算数でつまずくことが多い文章題。「式の問題は簡単に解けるのに、文章題は苦手。でも文章題をどう教えていいかわからない…」と困っている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、算数の文章題が苦手な原因と、苦手が克服できる練習方法、おすすめのドリルをご紹介します。
算数の文章題が苦手なのは3つの原因が!
算数の文章題が苦手な場合、以下のような原因が考えられます。
原因① 読み飛ばしてしまう
きちんと読めば解く力はあっても、早く終わらせたくて解くのを急いでいたり、問題を解くのに慣れて適当に文章を読んでいたりする場合に、読み飛ばしのミスが起こりがちです。
音読の時にも読み飛ばしの癖がある子は、文章を読むこと自体に苦手意識がある可能性もあります。
原因② 思い込んでしまう
「足し算の単元だから、文章題で出る問題の式もすべて足し算だろう」というように、勝手に思い込んで解こうとしてしまうことが原因の場合もあります。
単元の途中あたりで慣れてきた頃に起こりがちなミスです。
原因③ 問題文の意味が捉えられていない
文章題が苦手な子に多い原因は、読解力が足りずに問題が読み解けないこと。問題文から場面がイメージできず、何をどう計算すればいいのかわからないことがあります。
5ステップで苦手克服!文章題の練習法
ここからは、例題をもとに、5ステップで算数の文章題の苦手が克服できる練習方法をご紹介します。
ステップ①
ゆっくり読みながら、斜線で情報を区切る
問題文をゆっくり声に出して読みながら、句点の後ろに斜線をいれてあげましょう。イベントごとに区切って確認することで、状況を理解しやすくなります。
ステップ②
数字とキーワードに丸をつける
斜線で区切ったあとは、「大事なところはどこかな?」と声かけをしながら、数字と、「あわせて」「のこりは」などのキーワードに丸をつけて強調します。
ステップ③
質問をして、分かっていることを整理する
斜線と丸をつけたら、以下のような質問をしながら、文章から分かっている情報を整理します。
「最初は何個持っていたんだっけ?」
「あとから買ってきたのは何個だっけ?」
「これって増えてる?減ってる?」
「増えている時は何算だっけ?」
ここでのポイントは、子どもが答えられるよう、文章題で使われている言葉を使って質問すること。これを徹底することで、子どもは「自分の力で読んで解けた!」と自信がついていきますよ。
ステップ④ 場面を再現する
上のように、問題文の状況を絵に描いたり、おはじきなどの実物を使ったりしながら再現して、イメージしやすくしてあげましょう。
この時、はじめは再現したものを数えて答えを導いてもよいですが、そのままでは「式を立てる」ことに繋がりにくいため、再現したらそれを数えずに式を立てる練習も繰り返し行いましょう。
ステップ⑤
頭の中でイメージする練習を繰り返す
ステップ④までスムーズにできるようになったら、絵やおはじきなどを使わなくても、頭の中で場面をイメージする練習を繰り返しましょう。
ステップ③での質問を自問自答できるようになれば◎です。
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つまずきの原因を見抜いて、サポートしよう
算数の文章題が苦手な時は、どこでつまずいているのか観察し、今回ご紹介した練習法でサポートしてみてくださいね。
また問題を読み解く力をあげるためには日頃の読書習慣が大切なので、寝る前など毎日少しでも本に触れられる習慣を作るのがおすすめですよ。