小学校の国語では「話す・聞く・読む・書く」を学びます。他の科目を学習するうえで不可欠となるので、1年生のうちに基礎を固めておきたいですね。
今回は、小学1年生で習う国語について、学習内容やよく出される問題、国語を伸ばす方法をご紹介します。
小学1年生で国語は何を習うの?
小学1年生では、教科書の物語や説明文を通して「ひらがな」「カタカナ」「漢字」を学びます。
ひらがなは1学期から
入学してまずは、ひらがなを1字ずつ書き順も含めて丁寧に習います。46音に加えて、濁音「゛」、半濁音「゜」、長音「ー」、促音「っ」、拗音「ゃ・ゅ・ょ」の読み書きも学びますよ。
カタカナは2学期から
2〜3学期の間にカタカナを習います。授業時間としては2〜3時間しかとられないことが多く、すぐに習い終えてしまいます。
カタカナはひらがなに比べて使う頻度も低いため、自宅でも積極的にカタカナに触れる機会を作っておくと定着しやすいですよ。
漢字は2学期から
1年生で習う漢字は上記の80字で、2学期から一〜十までの漢数字や上下、大小といった身近にある簡単な漢字から学び始めます(※2)。2学期で50〜60字、3学期で20〜30字を学びます。ただし、習う順番は教科書や先生によっても異なります。
2年生になると学習する漢字は倍の160字に増えるので、1年生のうちに漢字の読み書きに慣れておきたいですね。
小学一年生の国語はどんな問題が出るの?
小学1年生の国語の教科書やドリル、テストでよく見られる問題をいくつかご紹介します。
文字の読み書き
● ひらがな・カタカナ・漢字の読み書き
● 形が似ているひらがな・カタカナ・漢字を区別する
伝えたいことを文章にする
● 助詞「は・を・へ」を正しく使う
● 主語・述語・句点を正しく使う
● 身近なものや紹介したいものを、簡単に説明する文章を書く
● 経験したことの報告や観察したものの記録を文章に書く
● 伝えたいことを簡単な手紙に書く
文章を読み解く
● 説明文を読んで、時間や事柄の順序を答える
● 物語を読んで、登場人物の行動の理由や心情を答える
● 文章を読んで、大事な言葉や文を書き抜く
国語を伸ばす方法は?
以下のような自宅で簡単にできることで、子どもの国語力は伸ばすことができます。
読書をさせる
読書は、国語力を形成している「考える力」「感じる力」「想像する力」「表す力」や「国語の知識」を育てる上で重要とされています(※3)。
「教養・価値観・感性」を身に付けていくためにも読書は欠かせないとされているので、1年生のうちから習慣づけられるといいですね。
本がどうしても苦手であれば、ルビがふってある漫画でもOK。とにかく文字に触れる機会を増やしてあげましょう。
子どもとの会話を増やす
子どもと会話を増やすことで、語彙力を増やしたり、感性や情緒を育てたりすることができます。
● 「今日はどんな給食だった?おいしかった?」のように、学校であった出来事を子どもに聞く
● 「クマはなんで冬に寝るんだと思う?」のように、お題を決めて親子で意見交換をする
● 「この本で一番好きな場面はなんだった?」のように、本を読み終えて感じたこと・考えたことを聞く
このような簡単なことでいいので、子どもと会話する機会を増やしてみましょう。
文章を書かせる
手を動かして書くことで、文章の読解力が育まれると言われています。1年生のうちは文字を書く練習にもなるので、以下のようなことを無理のない範囲で試してみてはいかがでしょうか。
● 親子で手紙や日記のやりとりをする
● ふきだしをつけた絵を描かせる
● お題を最後に自分でかかせる
ただし、イヤイヤやらせても意味はありません。子ども本人がその気になったら、1日1ページでいいので取り組んでみてください。
音読をさせる
音読をすることで、わからない漢字やひらがな、カタカナがあるかわかります。語彙力を高めたり、相手に伝わる話し方を身につけられることもできますよ。
● 子どもが文章を書いたら声に出して読み返す
● 子どもが興味を持った本を音読してもらう
はじめは大人がお手本で読み聞かせをしてあげるといいですね。「ママ/パパにこの本を読んで聞かせてよ」と、子どもに読み書かせをしてもらうのも◎。
小学1年生で国語の基礎を固めよう
国語の学習領域である「話す・聞く・読む・書く」は、この先どんな勉強においても基本となる能力です。
そうは言っても、まだ1年生のうちは「机に向かって集中して勉強する」こと自体が難しいもの。小学校に上がったからといって、いきなり国語のドリルを長時間やらせようとするのではなく、日常のコミュニケーションを通じて子どもの国語力を伸ばしていけると良いですね。