2歳を過ぎると、手指の動作が細やかにできるようになり、おしゃべりも少しずつ上達します。社交性が発達してくる時期でもあるので、言葉で人とコミュニケーションをとろうとママや友達に盛んに話しかけるようになります。楽しく手遊びをしながら、たくさんの言葉を覚えていけるといいですね。今回は、2歳児におすすめの手遊び歌を、イラストと動画でわかりやすくご紹介します。
2歳児と手遊びするときのポイントは?
2歳になると、一人でできることが増えてくる反面、自分の思い通りにできないと、泣いたりぐずったりして爆発することがあります。これが、2歳児が「魔の2歳児」や「イヤイヤ期」と呼ばれる理由です。
そんな2歳の子供と手遊びをするときは、下記のポイントを参考にしてみてくださいね。
とにかく自分でやらせてみる
1歳のときは、ママの手の動きを見るだけだった子供も、2歳になると自分で手を動かしてやりたがるようになります。最初はママが見本をしっかり見せてあげて、あとは子供のやりたいようにやらせてあげましょう。
思うようにできずに途中でやめてしまったときは、ママが上手にサポートして、一緒に続きをやったり、他の遊びに切り替えたりしましょう。
子供のペースを尊重する
イヤイヤ期は、遊びへのこだわりも強く、ママが手遊び歌をしようと提案しても、嫌がることがあります。そんなときは、無理にやらせようとはせず、子供の意思を尊重してあげましょう。
手遊び歌は、児童館や親子教室といった場所で取り入れられることも多いので、他の子供がやっているのに自分の子供がやっていないと、ママは焦ってしまいがちです。
しかし、みんなで一斉に同じ遊びをすることや、たくさんの人がいる場所で歌うことを嫌がるのも、2歳児にみられる成長の一つ。心配はいりませんよ。
ママやパパが褒めてあげる
2歳児は、自分でやりたいという欲求が強くなると同時に、できたときはママやパパに褒めてもらいたい気持ちも強くなります。子供が一人で手遊び歌に挑戦したら、ママ・パパはしっかりと見て、褒めてあげましょう。
上手にできたかどうかよりも、自分からチャレンジして、手を動かしたり歌ったりした過程を褒めてあげると、子供も達成感を味わうことができ、さらなる成長へとつながりますよ。
2歳児との手遊びで得られる効果は?
2歳児は手遊び歌を通して、言葉をしゃべったり歌を歌ったりすることを自然と身につけていきます。まだ正確に発音することはできませんが、積み重ねることで、少しずつ上達し、達成感を味わうことができますよ。
自己主張が強くなる時期なので、手遊び歌をやりたい・やりたくない、という意志を尊重してあげると、自己肯定感を高めることにもつながります。
また、楽しく歌いながらゆっくり手を動かす手遊び歌には、気持ちをリラックスさせる効果もあるとされています。実際、自分の思うようにいかなくてイライラしている子供に手遊び歌をさせてみると、すっと落ち着くこともありますよ。
手遊び歌は移動中や病院の待合室などでもできるので、ぜひ親子で楽しんでみてくださいね。
2歳児におすすめの手遊び歌1. いっぴきののねずみ
軽快なリズムに合わせてのねずみの数がどんどん増えていきます。指を動かしながら、自然と1から5まで数えられるようになりますよ。何度もやって覚えてきたら、「次は何匹かなー?」と聞いて掛け合いを楽しむのもいいですね。
「いっぴきののねずみ」の振り
1ぴきの
※歌いながら1本立てた指を右肩~左腰に振っておろしていく
のねずみが
※歌いながら1本立てた指を左肩~右腰に振っておろしていく
あなぐらの なかで
ちゅちゅ ちゅちゅちゅ ちゅちゅ(✕2)
※指を交互に弾いていく
おおさわぎ
ちゅー!
※2匹目以降は、野ネズミの数にあわせて指の数も増やしていき、アクションもオーバーにしていく
2ひきの のねずみが あなぐらの なかで ちゅちゅ ちゅちゅちゅ ちゅちゅ(✕2) おおさわぎ
3びきの のねずみが あなぐらの なかで ちゅちゅ ちゅちゅちゅ ちゅちゅ(✕2) おおさわぎ
4ひきの のねずみが あなぐらの なかで ちゅちゅ ちゅちゅちゅ ちゅちゅ(✕2) おおさわぎ
5ひきの のねずみが あなぐらの なかで ちゅちゅ ちゅちゅちゅ ちゅちゅ(✕2) おおさわぎ
「いっぴきののねずみ」の動画
2歳児におすすめの手遊び歌2. 三ツ矢サイダー
「三ツ矢サイダー」は保育園や幼稚園でも人気の手遊び歌で、一度やるとハマってしまう子が多いそうですよ。「ぼ、ぼん、ぼん、ぼん」というリズムが心地よいので、何度も繰り返し歌ってみてくださいね。
「三ツ矢サイダー」の振り
1. ひとーつ
2. ふたーつ
3. みつやサイダー
ひとーつ ふたーつ みつやサイダー
※1~3の動作を繰り返す
ぼ、ぼん、ぼん、ぼん
あんまりつめたくしないでー あんまりつめたくしないでー
ひとーつ ふたーつ みつーやサイダー ひとーつ ふたーつ みつーやサイダー
※1~3の動作を再度行う
しゅっわー
「三ツ矢サイダー」の動画
2歳児におすすめの手遊び歌3. いとまきまき
「いとまきまき」は日本だけでなく、アメリカやフランスでも親しまれている、手遊び歌の定番です。「♪でーきた でーきた 〇〇ちゃんの××」と最後の部分を替え歌にしてみると、バリエーションが広がって楽しめます。
登場する動物に合わせて、曲のテンポを変えて歌うのもおすすめですよ。
「いとまきまき」の振り
1. いーとーまきまき いーとーまきまき
2. ひーいて ひーいて
3. とんとんとん
4. いーとーまきまき いーとーまきまき ひーいて ひーいて とんとんとん
※1~3の動作を繰り返す
5. でーきた でーきた
こびとさんの おくつ
いーとーまきまき いーとーまきまき ひーいて ひーいて とんとんとん
いーとーまきまき いーとーまきまき ひーいて ひーいて とんとんとん
でーきた でーきた
※1~5の動作を繰り返す
うさぎさんの
おようふく
いーとーまきまき いーとーまきまき ひーいて ひーいて とんとんとん
いーとーまきまき いーとーまきまき ひーいて ひーいて とんとんとん
でーきた でーきた
※1~5の動作を繰り返す
ぞうさんの
ぼうし
いーとーまきまき いーとーまきまき ひーいて ひーいて とんとんとん
いーとーまきまき いーとーまきまき ひーいて ひーいて とんとんとん
でーきた でーきた
※1~5の動作を繰り返す
たぬきさんの
ずぼん
「いとまきまき」の動画
2歳児におすすめの手遊び歌4. おせんべいやけたかな
とてもシンプルな手遊び歌で、ママと2人だけでなくパパも交えて3~4人でも楽しむことができます。ゲーム性もあるので、繰り返し遊んでわいわい楽しみましょう。
「おせんべいやけたかな」の振り
1. 手の甲を上にして両手を前に出し、歌う人が「おせんべいやけたかな」といいながら一文字ごとに一人ずつ手をタッチしていく
2. 「な」で手をタッチされた人は手を裏返す
3. 1~2を繰り返し、裏返した手のひら側にしたタッチされたら、手を引っ込める
4. 最後まで手が残った人が勝ち
「おせんべいやけたかな」の動画
2歳児におすすめの手遊び歌5. ずいずいずっころばし
「ずいずいずっころばし」は昔から歌い継がれている歌で、擬音語がたくさん使われているので、2歳児でも少しずつ歌を覚えることができますよ。日本語のリズムを体得するのにも役立ちます。大人数で遊べるので、友達と一緒に楽しむのもおすすめです。
「ずいずいずっころばし」の歌詞
ずいずいずっころばし ごまみそずい
ちゃつぼにおわれて とっぴんしゃん ぬけたら どんどこしょ
たわらのねずみが こめくってちゅー ちゅーちゅーちゅー
おとさんがよんでも おかさんがよんでも いきっこなしよ
いどのまわりで おちゃわんかいたの だーあれ
「ずいずいずっころばし」の振り
1. 歌いながら、手で作った穴の中に、オヤの人が指を入れていく
2. 最後の「だーあれ」の「れ」で穴にオヤの指が入っていた人が次のオヤになります。
ずいずいずっころばし 動画
2歳児の成長にあわせて手遊び歌を楽しもう
運動能力も言語力も大きく発達する2歳児。さまざまなことができるようになる一方で、すぐに「嫌だ、嫌だ」という子供に、ママはついイライラしてしまいますよね。そんなときは、手遊び歌で遊んで親子でリフレッシュしましょう。
少しずつ複雑な指の動きも取り入れながら、動作のバリエーションを増やしていくと、子供も達成感を味わえますよ。
イヤイヤ期はずっと続くものではありません。子供の成長の大切なステップなので、手遊び歌をはじめ、いろいろなリフレッシュ方法を取り入れて、親子で上手に向き合っていけるといいですね。