暖かい日が増えると、窓を開ける機会や、抱っこ紐でお出かけする機会も増えてきます。この時期に気をつけたいのが、窓やベランダ、抱っこ紐からの子どもの転落事故です。
今回は、転落事故が起きやすいシーンと予防策、パパも使う機会の多い抱っこ紐の注意点をご紹介します。
子どもの転落事故はどんなときに起こる?
赤ちゃんがハイハイや伝い歩きを始めると、家の中での行動範囲が広がります。パパが少し目を離して家事や仕事をしている隙に、「いつの間にこんなところに?」「どうやって登ったの?」と、ヒヤッとすることもありますよね。
赤ちゃんや子どもの転落は、こうしたタイミングで起こりやすく、実際に以下のような場面で多く発生しています(※1)。
● 子どもが窓枠に座ったり、網戸に寄りかかったりしていた
● 窓や扉を開けっぱなし、または鍵をかけていない状態で、保護者が子どもから目を離していた
● 窓の近くにソファやベッドがあり、そこで遊ばせていた
● 足場になるものが置いてあるベランダで、子どもを遊ばせていた
● 子どもをベランダに出して、見送りや外を見させていた
「ソファによじ登って網戸を突き破って転落した」「ベランダの室外機に乗って手すりを越えて落ちた」など、事例はさまざまです。
ここからは、転落を防ぐためのポイントをみていきましょう。
転落を防ぐ環境づくりをしよう!
まず、子どもだけを家に残して外出しないようにしましょう。窓やベランダの扉を開けているときも、子どもを一人にしないことが大切です。
とはいえ、ずっと目を離さずにいるのは難しいこともありますよね。見守りとあわせて、転落しにくい環境を整えておきましょう(※1)。
□ 窓やベランダの扉を開けている部屋で、子どもだけで遊ばせない
□ 窓やベランダの手すり付近に足場になるもの(家具や植木鉢など)を置かない
□ ベランダのエアコン室外機は、手すりから60cm以上離す
□ 窓、網戸、ベランダの手すりなどに不具合がないか定期的に確認する
□ 窓の近くにソファやベッドなどの家具を置かない
□ 子どもが勝手に窓を開けないよう、手の届かない位置に補助錠をつける
□ 窓枠に座ったり、網戸に寄りかかったりさせない
抱っこ紐の事故にも注意しよう!
窓やベランダからの転落とあわせて、抱っこ紐使用時の事故にも注意しましょう。2019年度から2024年度までに、抱っこ紐からの転落事故は138件発生しており、重症につながったケースも少なくありません(※2)。
体格のいいパパが装着する場合、ママとはサイズ感や重心が変わるため、お出かけの機会が増えるこの時期に使い方を再確認しておくと安心です。
抱っこ紐使用時の事故は、主に「転落」と「窒息」に分けられ、以下のような場面で起こりやすいとされています(※3)。
抱っこ紐での転落事故が起きやすい場面
● パパやママが荷物を取ろうとかがんだとき
● バックルが半ロック状態になっているとき
● ベルトがゆるく、赤ちゃんと大人の体の間に隙間ができているとき
● 赤ちゃんを抱っこからおんぶに変えようとしたとき
抱っこ紐での窒息事故が起きやすい場面
● 大人の体に赤ちゃんの顔が強く押し当てられているとき
抱っこ紐の事故を防ぐためには、まず取扱説明書を確認し、正しく使用することが大切です。そのうえで、装着時や使用中は次の点に注意しましょう(※3)。
□ 抱っこやおんぶをするとき・降ろすときは、低い姿勢で行う
□ 抱っこ紐の使用中に前にかがむ際は、必ず赤ちゃんを手で支え、ひざを曲げて腰を落とす
□ 装着時にバックルの留め忘れはないか、ベルトのゆるみはないかを確認する
□ 赤ちゃんの顔が大人の体に強く押しつけられず、気道をふさがないように装着する
□ 使用中は赤ちゃんが苦しそうでないかこまめに確認する
なお、抱っこ紐で抱っこした状態で自転車を運転することは、道路交通関係法令に違反します(※4)。実際に、そのまま自転車に乗って転倒したり、抱っこ紐から子どもが転落したりした事例も報告されています。事故につながるおそれがあるため、やめましょう。
正しい予防策で子どもを事故から守ろう
赤ちゃんは日々成長していて、「まだ登れないだろう」とパパが思っていた場所にも、思いがけず手が届くことがあります。
窓を開けて過ごす日が増える前に、パパが主導して家族でできる対策をしっかり確認し、転落を防ぎましょう。あわせて、抱っこ紐での転落や窒息事故にも十分気をつけてくださいね。
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