子どもの爪噛みは3歳以降に見られることが多いですが、小学校に入学してからはじめる子も少なくありません。
今回は、子どもが爪を噛む理由や対処法、なぜ爪を噛むのはよくないのかについて紹介します。
どうして爪を噛んでしまうの?
爪噛みは咬爪症(こうそうしょう)とも呼ばれていて、3歳以降に見られ、高校生まで増える傾向があります(※1)。
子どもが爪噛みをするのは、主に以下のような理由が考えられます。
ストレス
学校の勉強についていけない、友達をうまくいかないなどの小学校生活のストレスがあり、爪を噛むことで心のバランスをとっているのかもしれません。
心のSOSとして爪噛みが出ている場合、早めに対応する必要があります。
ついやってしまう
特にストレスなどを感じていなくても、友達が爪を噛んでいるため好奇心からはじめたり、退屈していて暇つぶしで噛んだりする場合もあります。
小学校に入学してから親が忙しくなって寂しさを感じ、爪を噛むことで親が反応してくれるのが嬉しくて、ついやってしまう子どももいますよ。
どうして爪を噛んではいけないの?
噛んでいる見た目が良くない以外にも、衛生面や健康面で爪を噛まない方がいい理由があります。
慢性的な深爪になってしまう
爪を噛み続けると慢性的な深爪となって爪がどんどん小さくなっていき、指先を保護したり、小さなものをつかみやくしたりといった爪本来の働きを果たせなくなることがあります。
爪が割れやすくなる
爪を噛むことで、二枚爪になったり爪が変形したりして割れやすくなり、細かい作業がしづらくなることがあります。字を書いたり絵を描いたりがしにくくなることも。
どんどん爪を噛むようになる
手の爪だけではなく、やわらかい体を活かして足の爪まで噛んでしまうようになる子どももいます。
雑菌が入って感染症になることがある
指先のささくれなどの傷口から雑菌が入ったり、雑菌のついた指を口に入れたりして、黄色ブドウ球菌などの皮膚の細菌感染症にかかる可能性があります。稀に重い感染症を引き起こすこともありますよ。
歯並びに影響することがある
爪を噛み続けることで歯や歯茎に負担がかかり、これから生えてくる前歯の歯並びに影響を与える可能性があります。
爪を噛んでいたらどう対応したらいい?
悪影響になることが多い爪噛みをやめてもらうために、以下のような対応をしてみましょう。
どのような方法でも、子どもが1日爪を噛まないで過ごせたら、たくさん褒めてあげるようにしてくださいね。ご褒美シールをあげるのも効果的ですよ。
「やめなさい」とは叱らない
子どもに「やめなさい!」と叱っても、すぐにまた爪噛みをしてしまうでしょう。これは根本的な原因が改善されていないためです。
ストレスで爪を噛んでいる子どもの場合は、無理にやめさせると髪を抜くなどの別の行動をはじめてしまうことも。
子どもが爪を噛んでいるときは、まずは子どもが「どうして」「どんなときに」爪を噛むのかを探り原因を改善しましょう。
爪をこまめに切る
深爪にならない程度にこまめに切っておくと、噛みにくくなります。パパやママが切ってあげるようにすると、子どもとのスキンシップの時間になりますね。
専用のマニキュアをつける
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爪噛みや指しゃぶりがやめられない子ども専用のマニキュア「つめまもり」などを使ってみても◯。
口に入れると苦い味がするので、強制的にやめさせることができます。マニキュアを落とすときも除光液などは不要で、自宅にあるアルコールで拭くだけなので爪を痛めませんよ。
気をそらせる
ガムを噛む、ストレスボールを握るなど、体の害にならない別のことをさせて、気をそらすようにするのもおすすめです。
指先キャップや絆創膏をつける
指先キャップや絆創膏をつけて、物理的に噛めないようにするのも1つの方法です。
爪噛みを見かけたら早めに対応しよう
クセになってしまうとやめさせるのが大変な爪噛み。感染症などの原因にもなる可能性があるので、早めに対応するのがおすすめですよ。
なかなかやめられないようであれば、かかりつけの医師に相談してみましょう。