小学校で必修となったプログラミング。「小1からプログラミングってできるの?」と不安に思う人も多いと思います。実際、小学校ではどのようなことを学ぶのでしょうか。
そこで今回は、小学校で習うプログラミングについて詳しくご紹介します。
小学生からプログラミングを学ぶ目的は?
コンピュータを動かすために命令を書くことを「プログラミング」といいますが、小学校で学ぶプログラミングでは難しい言語や技能を身につけることが目的ではありません。
これからの時代に求められる資質や能力を育てるために、主に以下の4つを目的に行います(※1)。
● 問題の解決には必要な手順があることに気づく
● 「プログラミング的思考」を育む
● コンピュータを活用してより良い人生や社会づくりに生かそうとする姿勢を学ぶ
「プログラミング的思考」とは?
プログラミング的思考とは、以下のように目的を達成するまでの手順を論理的に考える力のことをいいます。
1. 考える
2. やってみる
3. 確かめてみる
4. 問題点を見つける
プログラミング的思考を育むことは、問題への適応能力や積極性を身につけることにつながり、子どもが将来どのような職業に就くとしても生かすことができる力になります。
小学校にプログラミングの授業はあるの?
必修化されたと言っても「プログラミング」という教科が新設されるわけではありません。また現時点では具体的な内容は決まっていないため、学校によって取り組み方はさまざまです。
一般的には、6年間を通して以下のようなことを行う小学校が多いようです。
● タブレットやパソコンを使った授業を行う
● 「身の回りの機械は人間の指示で動いている」ことを学ぶ
● 簡単なプログラミングのツールを使った授業を行う
小1では実際にどんなことを学ぶ?
出典: Scratch ( scratch.mit.edu )1〜3年生までは、主にマウスやパソコン、タブレットなどの基本操作やローマ字入力を練習しながら、先生に言われたとおりにプログラミングしていくことが多いでしょう。
上の画像のような、小1でも簡単に使えるプログラミングソフト「スクラッチ(Scratch)」を使って授業をする小学校もありますよ。
また、算数で「9+5+1」といった3つの計算をする際に手順を書いたり、道徳で「忘れ物をしないための手順」を考えて発表しあい改善点を見つけたりすることも。
一見普通の授業も、順序立てて考え改善点を見つけることで「プログラミング的思考」を育てることに繋がっていますね。
プログラミングを学ぶと何に役立つの?
小学校でプログラミングを学ぶことで、将来的に以下のようなメリットがあります。
● 物事を論理的に考えられるようになる
● 問題解決能力が身につく
● 想像力・創造力が身につく
● 将来の選択肢が増える
● 社会で必要な基礎教養が身につく
子どもたちの将来に役に立つことばかりなので、早いうちから学ばせておきたくなりますね。
プログラミングで将来の可能性を広げよう
プログラミングを学ぶことは子どもたちの将来の可能性を広げるのに役立ちます。楽しみながら取り組んでいけるようにサポートできるといいですね。