小学校での給食は、初めてのことだらけ。「楽しく食べるだけでしょ?」と思う方もいるかもしれませんが、実は給食の時間が壁になる子は意外と多いんです。
そこで今回は、給食の時間によくある困りごと、今から家庭で練習しておきたいことをご紹介します。
給食の時間は意外とタイトスケジュール!
給食の時間は全体で約45〜50分ほど。一見すると食べる時間がしっかり確保されているように感じますが、一般的に以下のような時間の内訳になっています。
② 食事:20〜25分
③ 後片付け:5〜10分
それぞれ時間内でスムーズに準備、食事、後片付けの3つをこなすことが求められる、意外とタイトなスケジュール!
特に1年生は配膳など食事の準備に時間がかかってしまうことが多く、食べる時間は上記より短くなることもあるようです。
給食の時間によくある困りごとは?
給食の準備・食事・後片付けには、1年生にとっては慣れないことがたくさんあります。
小学校の先生に聞いてみたところ、給食の時間に以下のようなことに困る子が多いようです。
● おたまやトング、しゃもじなどの使い方がわからず、上手によそえない
● お盆で食事を運ぶ経験がなく、席に運ぶときにこぼしてしまう
● 自分が食べ切れる量が分からず、毎回残してしまう
【食事編】
● 箸がうまく使えず、食事に時間がかかる
● 友達の様子や周りが気になって手が止まってしまう
● 見たことや食べたことのない物が出てくると、全く手をつけない
● 柑橘類など「皮を剥いて食べる」という食べ方が分からず残してしまう
今は「残さず食べること」を先生に強制されることは少なくなっていて、配膳後に自分が食べ切れる量に減らすように指導されることが多いようですが、時間内に食べることは必要になります。
給食をしっかり食べられないと午後の活動で元気がでないので、今のうちに家庭でできる練習をしておくと安心です。
給食で困らないために家庭で準備できること
ここからは、給食で困らないために、入学前から家庭で準備できることをご紹介します。どれも難しいことではないので、時間と心の余裕がある時に親子でチャレンジしてみてくださいね。
料理をよそう練習
まずは給食での配膳がスムーズにできるよう、おたまやしゃもじ、トングを使って料理をよそう練習をしてみましょう。
最初は、ご飯をよそうのが取り組みやすいですよ。自分の食事をよそう練習をしていくと、自分が食べきれる量も少しずつ把握できます。
食事を運ぶ練習
お盆に2〜3皿ほど乗せて運ぶ練習をしてみましょう。予想以上に重くてバランスを崩したり、お皿が滑ったりしやすいので、気をつけて運ぶことに慣れると◎です。
制限時間を決めて食べる練習
土日のお昼など時間があるときに、20〜25分と制限時間を決めて食べる練習をしてみましょう。時計を見えるところに置いて、子どもが時間を意識できるようにするのがポイントです。
子どもが食事に集中しやすいように、なるべくテレビやYouTubeは消しましょう。もし制限時間を超えてしまうようであれば、何度か練習を重ねてみてくださいね。
お箸やスプーン、フォークを使う練習
お箸やスプーン、フォークを使ってスムーズに食事ができるようにしておくことも大切です。
給食では毎回カトラリーが3つとも出てくるわけではないので、どれを使っても上手に食べられる状態にしておくのがベストですよ。
様々な種類の食べ物を食べてみる
「食べたことがないから食べない」「食べ方が分からないから食べない」を防ぐためにも、無理のない範囲で、入学前にできるだけ様々な食べ物を口にする機会があるとよいですね。
給食を楽しく食べるための準備をしておこう
活動量が増える小学生にとって、給食をしっかり食べてエネルギーを補給することはとても大切です。給食で困らないためにも、家でできる練習をして、万全の状態で入学できるといいですね。