冬休みに書き初めの宿題が出る学校も多いのではないでしょうか。小1の書き初めでは、硬筆を使って見本通りに文字を書く書写を行いますが、鉛筆の持ち方によってはうまく書けないこともあります。
そこで今回は、鉛筆の正しい持ち方をマスターするコツを紹介します。冬休みの書き初めの宿題をする前に、親子で見直してみてくださいね。
そもそも小1の書き初めはなぜ硬筆なの?
小学校の書写では、文字を書く基礎となる「姿勢」「書き順」「筆記具の持ち方」から学びます。
低学年のうちは、筆記具の正しい持ち方をはじめ、文字を丁寧に正しく書くことが目的なので、日常的に使う鉛筆・フェルトペンを使って行います(※1)。
間違った鉛筆の持ち方を続けていると、文字をうまく書けなかったり、手や指に疲労を感じたり、鉛筆だこができたりすることもあります。
鉛筆の持ち方はクセになりやすいため、文字を習い始めたばかりの時期に見直すことが重要です。早い段階で見直すと、その後も習慣化しやすくなりますよ。
なぜ冬休みの書き初め前に見直すと良いの?
ラクな持ち方に戻らないように
学校の書写の時間ではうまく書けていても、冬休みに入り自宅で取り組むとなると、つい自分が持ちやすいラクな方法に戻ってしまうことも。
家で書き初めの宿題をする前に、親が持ち方を見直してあげるとスムーズに進められますよ。
年明けの「書き初め大会」に備える
学校によっては1月に「書き初め大会」が催されるところもあります。文字が作品としてひと目に触れるため、自信をもって展示できると良いですよね。
字を書くことに向き合う貴重な機会でもあるため、鉛筆の持ち方を見直すには絶好のタイミングですよ。
鉛筆を正しく持つポイントは?
イラストを参考に、まず以下の①〜⑤の基本の指の位置をしっかり見直しましょう(※2)。
- 削り際よりも少し上を親指、人差し指、中指の3本で軽く持つ
- 人差し指は曲げすぎず、他の2本よりもほんの少し前に出す
- 鉛筆の軸が人差し指の第2関節と第3関節の間で接している
- 手のひら部分に空間がある
- 小指が紙と軽く触れている
鉛筆を正しく持てるようになるコツは?
正しい持ち方を子どもに伝えても、なかなか定着せしないこともありますよね。ここからは、鉛筆を正しく持てるようになるためのコツを紹介します。
持ちやすい鉛筆を使う
小学校低学年の子どもは手が小さく、力も弱いため、芯が硬い鉛筆を使うと指に余計な負担がかかってしまいます。できるだけ芯が柔らかい鉛筆を使いましょう。軸が太く、三角形や六角形になっている鉛筆は子どもでも持ちやすいですよ。
持ち方がわかる絵や写真を目につく場所におく
鉛筆の正しい持ち方のイラストや写真を、机の前に貼っておくなど工夫してみるのもいいですね。日常の中で自然と意識する習慣が身につくかもしれませんよ。
サポート用のグッズを活用する
鉛筆を持つときの正しい指の位置がわかる、以下のようなサポート用のグッズを使うのもおすすめです。正しく持つ感覚がつかみやすくなりますよ。
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鉛筆の正しい持ち方を親子で見直してみよう
今回の記事を参考に、親子で工夫しながら、鉛筆の持ち方の見直しや練習をしてみてはいかがでしょうか。鉛筆を正しく持つためには、姿勢を整えることも大切です(※1)。持ち方と同時に、書くときの姿勢も見てあげてくださいね。