異年齢交流で子供の世界が広がる!自由な無料遊び場「プレーパーク」とは?

都会に住んでいると、子どもを自由にのびのび遊ばせることはなかなか難しいですよね。

実は、子どもが自然に触れながら思いっきり遊べる「プレーパーク」という遊び場が全国にあるのをご存じですか?

今回は、プレーパークの基本情報や魅力について、プレーパークのスタッフのお話とともにご紹介します!

地域の遊び場「プレーパーク」とは?

NPO法人PLAYTANK 泥 画像提供: NPO法人PLAYTANK

「プレーパーク(冒険遊び場)」とは、NPO等の市民団体が運営する、地域に開かれた遊び場のことです。

地域の公園内や空き地などで開催され、年齢、国籍、障がいの有無に関係なく誰でも無料で遊ぶことができますよ。

プレーパークではどんな遊びができる?

プレーパークは通常の公園にあるような禁止事項をできる限りなくしており、普段気軽にできない自然遊びが思う存分楽しめます。

例えば…

▼落ち葉を集めてダイブしたり

NPO法人PLAYTANK 落ち葉 画像提供: NPO法人PLAYTANK

▼木の上に秘密基地を作ったり

NPO法人PLAYTANK 木登り ツリーハウス 画像提供: NPO法人PLAYTANK

▼焚き火で染め物をしたり

NPO法人PLAYTANK 焚き火 画像提供: NPO法人PLAYTANK

都会にいるとなかなか経験できないような、ワイルドな自然遊びができるだけでなく、じっくりと試行錯誤したり、のんびり過ごしたりすることもできますよ。

プレーパークでは、プレーリーダーと呼ばれるスタッフや地域の大人たちが、子どもの好奇心を大切に、自由にやりたいことができるよう見守りやサポートをしています。

ここからは、東京都練馬区の光が丘プレーパークで働く、現役プレーリーダー・寺元さんのお話とともに、プレーパークの魅力をご紹介します。

過ごし方を「自分で決める」ことの大切さ

NPO法人PLAYTANK 泥遊び 画像提供: NPO法人PLAYTANK

プレーパークは、「自分の責任で自由に遊ぶ」がモットーの遊び場です。

過ごし方は、自分で決めてOK。
成功しても、失敗してもOK。
遊びの終わりは自分で決めてOK。
ただのんびり過ごすだけでもOK。

強制されたりジャッジされたりしない自由さに、心が解放されます。

寺元さん

寺元さん

「自分の責任で自由に遊ぶ」とは、「自分で決めることが保障されている」ということです。

プレーパークでは、誰かに遊び方を強制されることはないので、子どもたちは自分で「泥遊びをする!」など決めて遊んでいます。

そうすると、思っていた以上にどろんこになったとしても、笑って受け入れられたり、次はもっと違う遊び方をしてみようという意欲が生まれたりするんです。

普段は大人の決めた世界の中で生きている子どもたちが、遊びの中で自分自身で「何をするか」「どう過ごすか」を決めて、その結果も自分の責任として受け入れる経験を積める場所が、プレーパークだと思います。

異年齢・異世代との交流から、自分の世界が広がる場

NPO法人PLAYTANK 異世代交流 画像提供: NPO法人PLAYTANK

プレーパークには、生まれたての赤ちゃんから、地域のおじいちゃんおばあちゃん、大学生ボランティアなど多種多様な人が集まります。

ベーゴマやけん玉などの昔遊びで交流することもあれば、火の起こし方を教えてもらうことも。

NPO法人PLAYTANK かまど 画像提供: NPO法人PLAYTANK

異年齢の子どもや、親・先生以外の大人と出会えるからこそ、遊びがより豊かになるのが、プレーパークの醍醐味。

プレーパークが通常の公園よりも多様な人が交流しやすい場になっているのは、遊びを盛り上げたり、人と人を繋いだりするプレーリーダーがいるからなんです。

寺元さん

寺元さん

様々な人たちと遊びの中で関わることは、子どもが自分の世界を広げることに繋がります

例えば、工作が得意な大人がいたら、よく飛ぶペットボトルロケットの作り方を一緒に考えて試してみたり、木工が得意な大人がいたら、釘の打ち方を見て学んだり。

子ども同士でも、例えばブルーシートを秘密基地の屋根に使っている子を見て、「敷いて使う以外の方法があるんだ!」と本来の使い方に捉われない遊び方が広がったり。

遊びの中で多様な人が関わり合うようにプレーリーダーはサポートするので、親子だけ・同学年だけで遊ぶよりも遊びの幅が広がり、いろんな視点を持てるようになっていくと思っています。

プレーパークで「やりたい!」を積み重ねよう

NPO法人PLAYTANK 木登り 画像提供: NPO法人PLAYTANK

プレーパークは、子どもの「やってみたい!」を積み重ねられる場所。自発的な遊びは、子どもにとって何よりも楽しいものです。

「楽しい」の先には、「自分はこれが得意なんだ」「悔しい!もっと挑戦したい!」「次はここを工夫してみよう」など、様々な感情や新たな意欲が湧いてくるかもしれません。

汚れてもいい靴と服、そしてたっぷりの時間を用意して、ぜひ親子でプレーパークへ足を運んでみてくださいね!

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寺元 章恵

寺元 章恵

てらもと あきえ


子どもの「外遊び離れ」という社会課題に、外遊びができる場や機会を増やすこと、外遊びの大切さの普及啓発、人事育成を通して取り組む、NPO法人PLAYTANKのプレーリーダー。
体育大学卒業後、学童保育の施設長を経て、2016年にNPO法人PLAYTANKに転職。学童保育の立ち上げに取り組んだ後、プレーリーダーになり、現在7年目。プレーパークで出会い、年齢や世代を超えてつながる人の中で子どもが育つことを探求中。

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