生後1ヶ月頃を目安に、赤ちゃんの健康や幸せを祈願するために「お宮参り」を行います。育児書や両親、先輩ママから聞いて、出産前から知っているパパ・ママも多いですよね。しかし、実際は当日にどんなことを、どんな流れですれば良いのか、詳しい内容を知っている人は少ないかもしれません。そこで今回は、お宮参りについて、当日のスケジュールを詳しくご紹介します。
お宮参りはいつするの?準備の流れは?
お宮参りは、氏神様といって、住んでいる土地の神様に、赤ちゃんの誕生を報告する意味や、健康を願う目的で行われるものです。時期は、男児は生後30~32日目頃、女児は生後31~33日目頃に行い、地域によって差があります。
内容や規模は家庭により様々で、ママ・パパ・赤ちゃんの3人で祈祷や記念撮影をするなど小規模で行うこともあれば、両親を招いて、祈祷・記念撮影・食事会と、1日がかりで行うこともあります。
お宮参りを行うときは、その規模に合わせた準備が必要です。以下を参考にしてみてください。
事前準備しておくと良いもの
・お宮参りの規模を夫婦や家族で決める
・日取りの候補日を出す
・祈祷する神社を調べる
・祖父母を招く場合は予定を聞いておく
・記念撮影をするなら、カメラマンやスタジオの予約をする
・衣装をレンタルするなら衣装の予約をする
・衣装を購入するなら前日までには用意する
・食事会をするならお店の予約をする
・祈祷に予約が必要か神社に確認する(必要なら予約)
・初穂料を調べて用意しておく
・赤ちゃんとのお出かけグッズを準備する
お宮参りの流れは?当日のスケジュールは?
お宮参りの当日の流れに決まりはありません。ママや赤ちゃんの体調、祈祷・記念撮影・食事会の予約時間によっても変わってきます。
神社に予約が必要な場合は、祈祷時間を基準に記念撮影や食事の時間を設定したり、写真スタジオで衣装のレンタルをしたりする場合は、祈祷の前に撮影を済ませてしまうこともあります。
いずれにしても、食事会は最後に行うことがほとんどです。祈祷を先にするか、記念撮影を先にするかで、以下のようなケースが考えられます。
スケジュール1. 祈祷を先に行う場合
着付け→神社で祈祷→記念撮影→食事会
事前に自分たちで「祝い着」などの衣装を準備できる場合や、祈祷の時間が早めに予約できた場合は、着付け後すぐに神社へ向います。その後、併設している撮影会場や、写真スタジオに移動して記念撮影を行います。
スケジュール2. 記念撮影を先に行う場合
着付け→写真スタジオなどで撮影→神社で祈祷→食事会
写真スタジオでは、1日の衣装の貸し出しと一緒に記念撮影をするプランもあります。その場合は、記念撮影をしてから、衣装を着たまま祈祷へ向かいます。お出かけ前の撮影は、着付けたばかりで衣装も崩れていないので、キレイに撮れると人気ですよ。
スケジュール3. カメラマンにスナップをお願いする場合
着付け→祈祷→食事会
記念撮影をスタジオでは行わず、専属のカメラマンに1日ついてもらう方法もあります。写真スタジオに移動することがないので、時間の短縮もできます。
神社を背景に撮影することもあり、許可が必要なケースもあります。祈祷中の撮影はできないなど制限もあるので、事前に確認しておくと安心です。
お宮参りの流れで注意することは?
お宮参り当日は、赤ちゃんやママの体調を優先して、時間にある程度の余裕を持ちましょう。
お宮参りを行う時期は、まだ赤ちゃんは外出に慣れていません。ママも、産後の体が回復しきっていない産褥期にあたります。慣れない育児で、まともに寝られていないママもいるので、スケジュールを詰めすぎないようにしてくださいね。
当日の流れのなかに、赤ちゃんの授乳やおむつ替えのタイミングを考えることも大切です。移動先の授乳・おむつ替えの場所を調べておいたり、専用のスペースがないときのために、授乳用ケープや、ミルク用のお湯、哺乳瓶の予備を持参したり、状況に合わせた事前準備も必要です。
また、両親を招く場合や外で食事会をする場合、「祈祷の初穂料や食事代は誰が払えばいいのかな…」と迷うことも。特に誰が払うという決まりはありませんが、当日の用意もあるので、事前に考えておくと安心です。
お宮参りは事前にスケジュールを立てておこう
出産して1ヶ月頃のママは、自分の体調や赤ちゃんの様子をみることで精いっぱいです。生まれたばかりの子を抱えての慣れない外出は、それだけでも緊張するもの。
お宮参りを行う規模によって、事前準備や当日の仕切り方が変わってきます。やることも多いうえに、長丁場の場合は体力もいるので、できるだけパパに仕切ってもらえるよう、事前に夫婦で話し合ってみてくださいね。