児童虐待のニュースを聞いて想像すること|こぐま居候中。#7

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登場人物

こぐま居候中。 がじゅまる 登場人物
こぐまさん:こころやさしいこぐま。悩めるみつこの良きパートナー。スプーンがうまく持てない。

みつこ(28):日々の家事や育児に奮闘する悩める主婦。掃除は苦手だけど、ふきんの煮沸消毒がマイブーム。

はちろう(1):おっとりのんびりマイペース男子。こぐまさんの肉球はグミでできていると思っている。

第7話

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小さい頃から私たちは、人の立場になって物事を考えるようにと言われ続けて育ってきた。
人の気持ちを考え、思いやり、迷惑をかけないように、と。

だから私たちは、想像する。

あの人は何を考えているのか。
どんな気分か。
どうして欲しいのか。
何を言いたいのか。


でも、想像はいつしか想定になり、やがて断定になることがある。

大企業の社長と結婚したあの芸能人は、お金が目当てだったのだろう。きっと愛なんてなかったのだろう。

ニュースに出ていたあの母親は、子供が嫌いなのだろう。鬱陶しかったのだろう。だから暴力を振るったのだろう。

優しい子に育つようにと言われながら養われた想像力も、使い方を間違えると逆に視界を狭める。
気をつけなければいけないことは、想像はどこまでいっても想像でしかないということ。

私はそれを、これまでに2回経験した。
大人になったときと、自分の子供を持ったときだ。

かつて想像していた大人像と実際に大人になった自分とではあまりにも違っていた。
親になったときもそうだった。
親になる楽しさも苦しさもたくさんたくさん想像したけれど、やってきたのは想像とははるかに異なった現実だった――


想像はどこまでいっても想像である。
自分がまだ体験していないことは想像することしかできない。
だからこそ、想像で容易く物事を語ったり決めつけたりすることはとてもこわい、とニュースを見ていて思うのだ。

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がじゅまる

がじゅまる

作者


「のらりくらり」「なるようになる」「怠惰」をモットーにしたい主婦。今日も自分なりの正しさを探してはソワソワ、右往左往しながら過ごす日々です。好き嫌いせず何でも食べるところが長所です。2014年、最高にクールでシュールな娘を出産。私の日常にすっと入り込んできた不思議な彼女とのやりとりをインスタグラム(@gaju__maru)で絵日記にしています。

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