小学校では、子ども同士の喧嘩やトラブルも珍しくありません。何かあった時の対応には不安もありますよね。
そこで今回は、小学校で子ども同士のトラブルを経験した先輩ママパパの体験談と、トラブル時の対応の心得をご紹介します。
子ども同士のトラブル体験談 〜被害者編〜
まずは、子どもが被害に遭ったケースです。
ケース1.
知らない男の子に怪我をさせられ…
学童に行く途中、上の学年の知らない男の子に追いかけられて転倒し、腕や膝などを怪我しました。
子どもへの対応は?
病院で治療をして帰宅後に、誰と一緒に学童に向かっていたか、どのルートを通っていたか、加害児童にいたずらをしていないかなどを聞きました。
本人に非がないことや、学童の先生の話との整合性を丁寧に確認しました。
学校の対応は?
まず学童から、娘が怪我をしているから迎えに来るよう連絡が来ました。学童の先生から説明を受け、学校にも連絡をしてくれました。
翌日学校から、「加害児童が特定できて、その親にも連絡した」と電話がありました。
相手の親との対応は?
翌日、相手方が会って謝りたいと言っていることを先生から電話で伝えられました。
その際、児童本人が相当反省していることを先生が教えてくれたので、会わずに手打ちにしました。
ケース2.
クラスメートに消しゴムを盗られ…
息子の消しゴムがなくなって、別のを使ってもまたなくなることが2日ほど続き、「またなくなった」と言われたので軽く叱りました。
その次の日、隣の席の女の子が「あの子がとってるよ」と息子に教えてくれて、クラスメートに盗られていたことが発覚しました。
子どもへの対応は?
まず最初に、息子がなくしたと決めつけて感情的に怒っていたことを謝りました。
何が起きていたのか、盗られてどう感じているのかなどを聞いて、事実や気持ちを確認しました。
学校の対応は?
連絡帳で先生に連絡したところ、相手の子に話してくれたようで、その後は発生しなくなりました。
相手の親との対応は?
相手の親からは、謝罪や連絡は特に何もありませんでした。
もともと息子が相手の子とそんなに接点もなく、息子が気にしていない様子だったのでよかったですが、モヤモヤは残りました。
子ども同士のトラブル体験談 〜加害者編〜
次に、子どもが加害側だったケースです。
ケース3.
ふざけていて不意に怪我をさせてしまい…
クラスの友達とふざけている最中に、勢いあまって転倒させ、友達は顔をぶつけて鼻血を出してしまいました。
子どもへの対応は?
焦りや怒った様子を出さずに「何を言っても怒らない。ただ本当のことが知りたい」とゆっくり話しかけて、どういう状況だったか、なんでやったのかを聞きました。
理由は特になく、本当に不意の事故だったようです。
その後、自分が同じ状況だったらどう思うか、ケガをさせた子に対して翌日どうしたいかなどを聞きました。
学校の対応は?
友達に怪我をさせてしまった日の夕方頃に担任の先生から電話があり、事情を知りました。
出来事の経緯や相手の子の様子などを説明されたあと、相手の親と連絡をとるかどうか聞かれたので、連絡先を教えてもらいました。
相手の親との対応は?
何が理由であろうと、怪我をさせたので、電話で謝罪をしました。会って謝罪をしたいと伝えましたが、怪我もひどくないとのことで、お互いの子どもの話を擦りあわせて状況の確認をして、直接会わずに終わりました。
トラブル時の対応、5つの心得!
トラブルにも様々なケースがあり、学校や先生ごとに対応方法も異なりますが、子ども同士のトラブル時の対応においては、以下の5つのポイントをおさえておきましょう。
1. 感情的にならず、子どもの話を最後まで聞く
事実を確認するためにも、まずは子どもが安心して話せるように向き合う必要があります。感情的になったり、決めつけたりせず、最後まで話を聞いてあげることが大切です。
2. 起きたことや今後のことを一緒に考える
子どもが起きたことを話してくれたら、どうすればよかったのか、これからどうしたらいいのかなどを一緒に考えられると、子どもの成長のきっかけになりますよ。
3. 学校にトラブルを報告する
トラブルが起きたら、いきなり相手の親に連絡をする前に、まず学校に報告した方がよいでしょう。
その後の対応は学校によりますが、間に入ってくれるようであれば、相手の親との和解方法を相談してみるのもよいかもしれません。
4. 各方面から事実確認をする
自分の子どもの話だけ、先生の言うことだけを信じ込んでしまうと、さらなるトラブルの種となりかねません。
子どもの記憶が曖昧だったり、とっさに嘘をついてしまったりすることもあります。
子どもの話、学校側の話、相手の子や親の話を冷静に確認し、フラットな状態で事実を確認するのがベストです。
5. 加害側の場合は、相手に謝罪をする
学校や先生によって対応は異なりますが、トラブルの際は相手方と連絡を取り合うか確認してくれるケースが多いようです。
子どもが加害者になった場合は、その後の子ども・親同士の関係性が続いていく可能性もあることを踏まえると、謝罪をする姿勢でいたほうがよいでしょう。
子ども同士のトラブルは、慎重な対応を
子ども同士のトラブルは、その時の対応次第で、子どもや相手方、学校との関係性が良い方にも悪い方にも転びます。
気になることがあれば、事前に対応方針を学校に確認するのも一つの方法です。対応に困ったら、今回の体験談の対応方法も参考にしてみてくださいね。