「子どもが大学まで行くとしたら教育資金は足りるかな?」と気になっている人もいるのではないでしょうか。小学校入学を機に貯め始める場合、毎月いくら貯めればいいのか知っておきたいですよね。
そこで今回は、大学資金として必要な金額をはじめ、小学校入学後からでも間に合う貯め方や、月額の目安について紹介します。
大学の教育資金はいくら貯めたらいいの?
大学に進学する場合、4年間の授業料や入学費など大学に収める一般的な費用は、国公立は約250万、私立は約470万かかります(※1, 2)。
どこまで仕送りをするか、奨学金を受けるかなどにもよりますが、これとは別に生活費や通学費などもかかってくるため、大体500万程度を貯めておけると安心です。
小学校入学後からでも間に合う貯め方は?
現在全く教育資金を貯められていない場合でも、今からコツコツと対策すれば間に合いますよ。
教育資金の貯め方には、大きく分けて以下の3つがあります。
● 学資保険
● 資産運用
次から、上記の方法ごとに毎月必要になる金額をはじめ、選ぶときに知っておきたいメリット・デメリット、効率的に貯めるコツなどを紹介します。
ぜひ家庭に合った方法を見つけてくださいね。
安定志向の「積立定期」
毎月金額を決めて銀行の定期預金に積み立てしていく方法です。
積立定期のメリット・デメリットは?
● メリット
・受取金額が支払金額以下になる「元本割れ」のリスクがない
● デメリット
・利息が低いのでほとんど増えない
・自分で管理する必要がある
・税金の優遇がない
子どもが18歳になるまでに
500万を貯めるには?
今から毎月35,000円を積み立てていくと、18歳になるまでに約500万円が貯まります。児童手当+25,000円を毎月貯められるといいですね。
支払額より多くもらえる「学資保険」
学資保険は、子どもの教育費の計画的な貯蓄を目的とした保険です。「返戻率(へんれいりつ)」が大きいほど、払い込んだ保険料よりもお金が増えますよ。
学資保険のメリット・デメリットは?
● メリット
・低いリスクでお金を増やせる
・契約者に万が一が起きた場合、払込が免除される
● デメリット
・毎月強制的に支出するお金ができる
・満期までお金を引き出せない
返戻率をあげる方法は?
現在は軒並み低金利の学資保険。返戻率あげるためには、以下のような方法があります。
● 払込期間を短くする
● 払込回数を少なくする
● 満期の時期を遅くする
● 一括で受け取る
● 契約者と子どもの年齢が若いうちに契約する
途中で解約はできる?乗り換えは?
途中で解約や乗り換えをすると以下のようなことが起こるため、おすすめできません。
● 支払ったほとんどが返金されず、元本割れする
● 子どもの年齢によっては再加入できない
● 保険料が高くなる
もし保険料の支払いが難しい場合は、満期に受け取れる額の減額や、支払い分を払い済み保険として取り扱ってもらえるように保険会社に相談しましょう。
子どもが18歳のときに500万受け取るには?
保険によって違いがありますが、契約する人が30歳、子どもが6歳で加入した場合の月額の目安は上記のとおりです。
リターンが大きい可能性がある「資産運用」
投資信託とは、運用の専門家である投資信託運用会社がに投資資金預けて運用損益を還元してもらいます。
比較的リスクが低く、取り入れやすいものとしては、一般NISAやつみたてNISAがあります。
NISAのメリット・デメリットは?
● メリット
・運用次第で他の方法よりも資金が増える
・運用利益が一定期間非課税
● デメリット
・元本割れを起こすリスクがある
NISAをするとどれくらいお得なの?
一般的な株で利益がでた場合、約20%を税金として徴収されます。しかし、NISAで利益がでた場合は利益がそのまま手に入ります。
NISAの違いって?
一般NISAとつみたてNISAの違いは以下のとおりです。
年間40万円以上投資に回したい人や株式に投資したい人は一般NISA、こつこつじっくりと投資をしたい人はつみたてNISAがおすすめです。
ちなみに、NISAとよく引き合いにだされるiDeCoは「個人型確定拠出年金」と呼ばれるもので、契約者が60歳になるまで引き出せないので注意しましょう。
子どもが18歳になるまでに
500万を貯めるには?
年利は想定ですので、下がる可能性が十分にあることを理解しておきましょう。投資額は年間40万円以下となるため、つみたてNISAでも十分ですね。
教育資金を貯めるコツは?
教育資金を貯めるときは、どれか1つをベースにしつつ、他の貯め方を併用してリスクの分散をするのがおすすめ。
例えば、積立定期や学資保険で手堅く資金を貯めつつ、NISAで攻めの投資をするといったような形です。
上記のように、学資保険で300万、積立定期で100万、投資信託に100万円と分けておけば、状況に応じてNISAや積立定期の金額を調整していけるのでいいですね。
計画的に教育資金を貯めておこう
子どもがどのような進路を選ぶかはわかりませんが、大学に進学することも考えて早めに準備しておくと良いですね。早めに準備することで、月々の負担を減らせますよ。
家計を見直しながら、毎月無理のない範囲で貯められるといいですね。