女の子の健やかな成長を願う「ひな祭り」は盛大にお祝いしてあげたいですよね。ひな祭りといえば、雛人形を思い浮かべるママも多いと思いますが、初めて飾るときは、いつから飾り始めたらいいのか迷ってしまうこともあるのでは。今回は、雛人形はいつから飾ったらいいのか、片付ける時期、しまい方についてまとめました。
雛人形を飾る時期はいつから?
ひな祭りは五節句のひとつで、「上巳の節句」や「桃の節句」とも呼ばれる春を告げる行事です。そのため、雛人形は節分の翌日の立春から2月中旬頃までに飾るのがいいとされています。遅くてもひな祭りの1週間前には飾るようにしましょう。
大安吉日に飾ると縁起がいいといわれていますが、時間に余裕がある日を選ぶことも大切です。飾るときは、直射日光があたる場所を避けるようにしましょう。
ひな祭りの前日に飾る「一夜飾り」は縁起が悪いとされているので、避けておくのが無難です。
雛人形を片付ける時期は?
雛人形は、できるだけ早くしまうのがいいとされています。3月3日の翌日から1週間以内くらいを目安に片付けましょう。
飾るときと同じように、大安吉日にしまうと縁起がいいともいわれますが、雛人形は絹を多く使って作られていて湿気に弱いため、天気のいい日を選ぶこともポイントです。
地域によっては、旧節句の4月3日まで飾ることもあります。事前に両親や親戚に習慣を確認しておくと安心ですね。
雛人形のしまい方は?
雛人形は一度しまったら、1年間保管することになるので、ひとつひとつステップを踏んで丁寧に片付けるようにしましょう。適切に保管ができないと、カビが生えることがあります。
下記に、雛人形のしまい方をまとめました。
1. ほこりを落とす
人形や飾りについたほこりをはらいます。柔らかい羽毛はたきを使って、きれいに落としましょう。
2. 小さい飾りを保管
人形の持ち物を外します。小さいパーツは、どの人形に飾るものか分類して、小さい箱やチャック付きのビニール袋に入れるのがおすすめです。
3. 人形を包む
雛人形を包んでいきます。顔の部分は綿の布や和紙など柔らかい素材のものでふんわりと包みます。胴体も布や紙できれいに包んでくださいね。
4. 収納する
柔らかい紙を丸めて箱に入れ、人形や小物が中で動かないようにしながら収納していきます。
5. 保管する
人形専用の防虫剤を入れ、湿気が少なく、直射日光の当たらない場所に保管しましょう。
人形の顔や手に直接触れないように、薄手の柔らかい手袋を着用するといいですよ。
雛人形を早く片付けないと、お嫁に行き遅れるの?
「雛人形を早く片付けないと、お嫁に行き遅れる」という言い伝えがありますが、その由来には諸説あります。
1つ目は、雛人形には「子供の災いを引き受ける」という役目があるため、いつまでも飾っておかずに、早く片付けて災いを遠ざけた方がよいと考えられていたためです。
2つ目は、「行事が終わったらきちんと片付ける」というしつけの意味。「片付けができないような子はお嫁にいけない」という話が変化して、「雛人形を早く片付けないと、お嫁に行き遅れる」といわれるようになったようです。
3つ目は、「早く飾りだす=早く嫁に出す」「早く片付ける=早く嫁に行く」という婚礼の象徴として、雛人形の準備から片付けまでをなぞった言葉遊びです。
いずれにしても、娘の幸せを願う親心に由来しているのは素敵なことですよね。
雛人形を片付けるのが遅くなったときは?
忙しかったり、天気に恵まれなかったりして片付けるのが遅れそうなときもありますよね。そんなときは、雛人形を後ろ向きにしておきましょう。これは、「お雛様がお帰りになった」「眠っている」ということを意味するそうです。
後ろ向きにしたからといって、雛人形を長い期間飾っておくのはよくありません。天気がいい日を見つけて、できるだけ早く片付けるようにしてくださいね。
雛人形を飾る時期は早めにしよう
きれいで華やかな雛人形は、できるだけ長く飾っておきたいものですが、早く飾って早くしまうのが良いとされています。ママとパパのスケジュールをあわせて、家族で協力しながら飾り付けと片付けができるといいですね。
最近では、飾り台が収納箱になっているタイプの雛人形もあり、場所を取らず簡単に片付けられると人気です。
雛人形には、子供の災いや厄を引き受ける意味があり、お守りの役割をするので、飾るときや片付けるときも丁寧に扱うようにしましょう。子供も一緒に片付けをすれば、翌年また雛人形に会うのが楽しみになりますね。