歌あそびの定番といえば、わらべうた。子供から「一緒にやろうよ」と、わらべうたの手遊びに誘われた経験があるママ・パパも、少なくないのではないでしょうか。しかし、聞いたことのないタイトルのものもあれば、聞いたことはあるけど動きを覚えていないものもありますよね。そこで今回は、わらべうたのなかでも親子で遊べる手遊びがあるものを、イラストと動画付きでご紹介します。
わらべうたって何?
わらべうたとは、子供達の遊びのなかで昔から歌い継がれてきた歌のことです。子供にとってリズムが心地いいと感じるものが多く、保育園や幼稚園でもよく使われます。
昔から歌われている古い歌というイメージがあるかもしれませんが、時代の流れとともに歌詞が変わっているものもあります。
わらべうたのなかには、「かごめかごめ」などのように全身を使って遊ぶものもあれば、「おべんとうばこのうた」のように手遊びだけのものもあり、バリエーションが豊富です。
次の章からは、簡単にできる手遊びがついたわらべうたをご紹介します。
わらべうたの手遊び 1. お寺の和尚さん
誰もが一度はやったことがある「お寺の和尚さん」。この歌は、時代とともに歌詞が変わってきたわらべうたの代表格です。
そのため、ママ・パパがこの歌で手遊びをしていた頃と内容が変わっている可能性が大きく、子供と遊ぶ前に改めて歌詞と振りを確認しておきましょう。
「お寺の和尚さん」の振り
♪ せっせっせのよいよいよい お寺のおしょうさんがかぼちゃの種をまきました
♪ 芽が出て ふくらんで 花が咲いたら 枯れちゃって
♪ 忍法使って 空飛んで 東京タワーにぶつかって
♪ テレビの前で じゃんけんぽん
※このほかにも、枯れずに実がなるバージョンや、東京タワーでなく電信柱にぶつかるバージョンなどがあります。
「お寺の和尚さん」の動画
わらべうたの手遊び 2. おせんべやけたかな
「おせんべやけたかな」は、手を煎餅に見立てて焼いていく手遊び。両面焼けた人から勝ち抜けていくという、勝敗のつく遊びなので、2人だけじゃなく大人数でやっても盛り上がりますよ。
「おせんべやけたかな」の振り
♪ おせんべいやけたかな じゅー
※止まったところから再開し、両面焼けたら「パクパク」といって食べ、手を引っ込めます
「おせんべやけたかな」の動画
わらべうたの手遊び 3. 茶摘み
「茶摘み」は、初夏の茶畑の茶摘みの風景を歌ったわらべうたです。他の手遊びよりも少し振り付けが難しいので、年中さんから年長さんにおすすめです。
「茶摘み」の振り
♪ 夏も近づく
♪ 八十八夜 とんとん
※以降、歌詞に合わせて同じ動きを繰り返す
♪ 野にも山にも若葉が茂る とんとん
♪ あれに見えるは茶摘みじゃないか とんとん
♪ あかねだすきにすげの笠 とんとん
「茶摘み」の動画
わらべうたの手遊び 4. こどものけんか
「こどものけんか」は、街のなかで子供たちがけんかをしている様子を歌ったわらべうたです。両手の指を一本ずつ順番に使っていくので、頭の刺激になります。赤ちゃんがいる場合は、赤ちゃんとママの指を一本ずつ合わせていくと喜んでくれますよ。
「こどものけんか」の振り
♪ こどもとこどもとけんかして
※同じように薬指から親指まで順に指の腹をくっつけていく
♪ くすりやさんがとめたけど(薬指)
♪ なかなかなかなかとまらない(中指)
♪ ひとたちゃわらう(人差し指)
♪ おやたちゃおこる(親指)
※慣れてきたら指を組んで行うと難易度が上がります
「こどものけんか」の動画
わらべうたの手遊び 5. ここはてっくび
「ここはてっくび」は、手や指の特徴や働きをおもしろおかしく歌ったわらべうたです。赤ちゃんがいる家庭では、赤ちゃんの手を使ってやってあげても喜びますよ。
「ここはてっくび」の振り
♪ ここはてっくび 手のひら ありゃりゃに こりゃりゃ
♪ せいたかこぞうに いしゃこぞう おさけわかしのかんたろうさん
「ここはてっくび」の動画
わらべうたの手遊びで楽しくコミュニケーションをとろう
わらべうたは昔から子供によって歌い継がれてきているため、子供とママ・パパが共通で知っているものも多いでしょう。
しかし、なかには時代とともに歌詞も変化しているものもあり、改めて子供に教えてもらうことで、新鮮な気持ちで遊べるかもしれません。
親子が向かい合い、お互いの手に触れ合って遊ぶ手遊びは子供とのコミュニケーションにうってつけです。
わらべうたの手遊びは、今回紹介したもの以外にもたくさんあるので、ぜひいろんなものを試してみてくださいね。