卒園式の当日やその前後で行われる、幼稚園や保育園の「謝恩会」。役員になった保護者が企画や司会進行をすることが多いため、役員を引き受けたものの「どんなことをしたらいいのかわからない」と困っているママも多いのではないでしょうか。そこで今回は、幼稚園や保育園の謝恩会について、出し物や余興を企画するときのポイントや、飾り付けのコツなどについてご紹介します。
幼稚園・保育園の謝恩会とは？
謝恩会とは、子供の卒園にあたって、保護者が園長先生やクラスの先生を招待して感謝の気持ちを伝える場です。卒園式の後や、前後の日に行われ、幼稚園や保育園の年間行事の一つともいえます。役員の保護者が中心となって企画や準備をするのが一般的で、会には園児も参加します。
謝恩会の内容は、食事がメインです。レストランやホテルを借りたり、園の教室や体育館に飲食を持ち寄ったり、園の規模によって会場は様々。会場には、卒園の雰囲気にあった飾り付けをすることが多いようです。
ゲームや出し物をすることも多く、先生と一緒に過ごす最後の時間を、みんなで楽しみます。
保護者から先生へプレゼントを贈ることも多く、花束、寄せ書き、園児の絵をプリントしたマグカップなどが人気です。費用は、保護者1人あたり約500～1,000円が相場だとされています。先生の思い出に残るようなプレゼントをセレクトしたいですね。
幼稚園・保育園の謝恩会の段取りは？
幼稚園や保育園の謝恩会を企画するときは、役割と責任者を決めて早めに動くことが大切です。卒園式前後は、保護者も先生も忙しいので、まずは日程を決めましょう。
下記で、謝恩会を企画・実行するときのおおまかな段取りをご紹介します。
事前に決めること
● 全体のスケジュール
● 日程
● 予算
● 会場
日程と会場が決まって予約まで済ませたら、先生と保護者に通知をしましょう。保護者には別途、ひと家庭あたりの会費を伝えておきます。
当日までに準備すること
● 飲食の手配
● 先生へのプレゼントを選ぶ
● ゲームや出し物を企画
● ゲームで使うものや飾りを調達
当日必要なものは、事前にしっかりと準備しておきましょう。
前日または当日にやること
● 会場の飾り付け
● 受け付け
● 会の進行
● 片付け
● 精算
卒園式の日に謝恩会が行われる場合は、式の終了時間を把握しておき、終わり次第早めに会場に移動して準備をします。会が終わって先生たちを送り出した後で、片付けや精算を行いましょう。
幼稚園・保育園の謝恩会の出し物や余興のポイントは？
謝恩会の出し物や余興、ゲームなどは、必ず行わなければいけないものではありません。地域や園の伝統的な出し物や、保護者からの希望がある場合に実施するようにしましょう。
ゲームの場合は、園児も参加できるように園に関するクイズやハンカチ落とし、椅子とりゲーム、ビンゴ大会などがおすすめです。出し物を計画する場合は時間と費用がかかるので、保護者会で相談し、全員が納得した形で決めるのがおすすめです。
また、会場の雰囲気を盛り上げるBGMも忘れずに用意したいですね。運動会で踊ったダンスの曲や、お遊戯会や発表会で歌った曲を盛り込みながら、その年のヒットソングを流すと、園での思い出が蘇り、会話が弾みますよ。
幼稚園・保育園の謝恩会で飾り付けするときのコツは？
謝恩会を園で行う場合、飾り付けをすることで、教室やホールなどの先生や園児が慣れ親しんでいる場所が、一気に特別な場になります。
レストランやホテルで行う場合は、場所によって装飾がNGなので、まずは飾り付けが可能な会場かどうかを確認しましょう。
飾り付けは、100円ショップで買える装飾グッズを中心に簡単なものは手作りすると、費用が抑えられます。華やかに演出したいときは、風船を使ったバルーンアートもおすすめです。
園児の絵や工作を飾り付ければ、先生への感謝の気持ちが伝わりますよね。ピンク系、水色系、黄緑系といったようにテーマカラーを決めて統一するとうまくまとまりやすくなりますよ。
幼稚園・保育園の謝恩会での服装は？
謝恩会は先生に感謝を伝えることが目的なので、先生よりも目立ってしまう服装は避けましょう。卒園式の後に謝恩会が行われる場合は、式に着る服のまま参加しても問題はありません。
卒園式の前後の日に行われる場合は、会場によって服装を決めるといいでしょう。
ホテルであれば入園式・入学式で着用するようなフォーマルな服装、レストランであればワンピースとジャケット、またはカーディガンといった格好がおすすめです。園で行われる場合は、きれい目の普段着でもかまわないでしょう。
幼稚園・保育園の謝恩会で先生へ感謝の気持ちを伝えよう
謝恩会の企画や準備は大変ですが、園生活最後の素敵な思い出になるはずです。早めに計画を立てて、ほかのママたちと力を合わせながら、着実に準備を進めていってください。
謝恩会当日の朝は、卒園式の準備と重なることもあり、何かと慌ただしいので、子供の支度などはパパにも協力してもらいましょう。
お世話になった先生たちに感謝の気持ちが伝わるような、素敵な会を開催できるといいですね。
