出産後も仕事を続ける予定の妊婦さんは、産前産後休業(産休)を取り、その後、育児休業(育休)に入ります。職場で産休に入る妊婦さんにメッセージを送るときは、辞めるわけではないので、どんな表現をすればいいのか迷う人も多いのではないでしょうか。今回は、産休に入る人へのメッセージについて、書き方や注意点、例文をご紹介します。
産休に入る前の妊婦さんはどんな状況なの?
産休は、出産予定日を含めて産前は6週間(双子の場合は14週間)、産後は8週間と決まっています。産休に入る直前は、妊娠9ヶ月の半ばで、お腹もかなり大きく、動きづらい状態です。
安定期とほとんど変わらず体調が良好な妊婦さんもいれば、腰痛や動悸などこの時期ならではの不調に悩まされる妊婦さんもいます。
妊娠中は様々な体の変化が起こるため、仕事を続けるのは大変なことです。産休まで仕事を続けてきた妊婦さんにねぎらいの気持ちを込めたメッセージを伝えられるといいですね。
産休に入る人へのメッセージの書き方や注意点は?
初めての出産で産休に入る人は、もうすぐ迎える出産、その後の赤ちゃんとの生活、仕事に復帰後のことなど、全てが未知の世界なので、不安に思うことがたくさんあります。こういった心情を知っておくだけでもメッセージが書きやすくなるはずです。
産休メッセージを書くときのポイント
未来のことを重視
これまで一緒に仕事をしてきた思い出も大切ですが、退職するわけではないので未来のことを書けるといいですね。過去のことでも楽しくて印象的なエピソードがある場合は書いてもいいでしょう。
戻る場所があることを伝える
産休・育休の制度があるとはいえ、「出産後に本当に会社に戻ることができるのか」「自分に仕事があるのか」など休業明けの居場所に不安を感じている人も多いようです。
「待っています」「また一緒に仕事しましょう」など、急かす意味ではなく、「あなたが必要」「居場所はあるから安心して出産に挑んでね」という意味合いを含めた表現ができるといいですね。
体を気遣う
「風邪に気を付けて」「体調に気を付けて」など、体を気遣う言葉も大切です。これまで重たい体で仕事をし、あと少しで出産というタイミング。出産を応援する言葉を伝えるのもおすすめです。
産休メッセージを書くときの注意点
退職を感じさせる言葉は使わない
産休や育休は退職ではなく、出産と育児をするための休業期間です。「今までありがとう」「お疲れさまでした」で終わる言葉は、突き放されたような気持ちになることもあるので、できるだけ使わないようにしましょう。
子供の性別を決めつけない
事前に性別が分かっていて本人が口にしている場合は別ですが、あえて性別を聞いていない人もいます。また、希望の性別と違うことがわかって、なかなか心の整理がついていない人もいます。「男の子だと良いですね」「女の子だと良いですね」といった勝手な判断は控えましょう。
過度な期待を込めた言葉は注意
妊娠・出産はいつ何が起きても不思議ではないため、産休に入ったからといって誰もが必ず無事に出産できるとは限りません。「○○さんなら絶対元気な子が生まれます」「早く赤ちゃんの顔が見たいです」といった過度な期待もプレッシャーに感じることがあるので、気を付けましょう。
産休に入る人へのメッセージの例文は?
産休に入る人に向けたメッセージは、後輩、同僚、先輩など相手との関係性によっても異なります。メッセージ例を参考にしながら自分の言葉に置き換えて、心のこもったメッセージを送ってくださいね。
先輩に向けた出産メッセージ例文
○○さん、おめでとうございます。
仕事ではいつも助けていただきありがとうございます。お身体に気を付けて、また一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。
○○さん、おめでとうございます。
○○さんにしばらく会えなくなると思うと寂しいですが、戻ってこられたときに少しでも成長しているように頑張ります。
同僚に向けた出産メッセージ例文
○○さん、おめでとう。
大きなお腹を抱えながらの仕事、よく頑張ったね。無理をしてしまいがちの○○だから、体に気を付けてね。赤ちゃんの話を聞けるのを楽しみにしているよ。
○○さん、おめでとう。
はじめて妊娠の話を聞いたときは、自分のことのように嬉しかったよ。ママになった○○とまた仕事ができるのを楽しみにしているね。
後輩に向けた出産メッセージ例文
○○さん、おめでとう。
産休に入る直前まで頑張ってくれてありがとう。お休み中は仕事のことは一旦私たちに任せて、復帰したときは、また力を貸してくださいね。
○○さん、おめでとう。
産休・育休中なにかあったらいつでも連絡してね。出産まで体に気を付けてゆっくり過ごしてください。赤ちゃんのご誕生を職場から楽しみにしています。
産休に入る人に温かいメッセージを贈ろう
産休に入る人に向けたメッセージは、軽く背中を押してあげるような気持ちで書くことがポイントです。産休に入る人にとっては、いつもと変わらない雰囲気のなかで産休に入ることができ、戻ってくる場所があると感じられることが一番の安心要素となります。
これからも付き合っていく仕事仲間なので、書くときのポイントや注意点、例文を参考に、自分らしい言葉やエピソードを添えて、温かみのあるメッセージを送ってあげてくださいね。