「ベビーシャワー」という言葉を聞いたことがありますか?アメリカ発祥のこの行事では、出産を控えた妊婦さんを囲んでパーティーを開催し、赤ちゃんが無事に生まれるように祈願します。最近は日本でも人気が高まっていて、妊娠中のイベントの一つとして楽しむ妊婦さんも多いそうです。今回は、ベビーシャワーとはどんな行事なのか、やり方や開催時期、プレゼントの贈り方などについてご紹介します。
ベビーシャワーとは?意味は?
ベビーシャワーとは、妊婦さんの安産を願うパーティーのことです。赤ちゃんが誕生する前に親しい仲間で集まり、食事やお茶をしながら妊婦さんとおしゃべりをし、プレゼントを贈ったりゲームを楽しんだりします。
本場アメリカでは、ベビーシャワーにダイバーケーキ(おむつケーキ)が欠かせません。おむつで作られたケーキは、日本では出産祝いやハーフバースデーのお祝いに人気がありますが、ベビーシャワーのときに用意するのもいいですね。
ベビーシャワーは誰が開催するの?
ベビーシャワーは、友人や同僚が幹事となって開催することもあれば、妊婦さんのパートナーや家族が主催者になることもあります。アメリカでは、妊婦さん本人も企画から参加するのが一般的だそうです。
また、当日までパーティーのことを妊婦さんに知らせず、サプライズで行われるケースもありますよ。
ベビーシャワーの開催時期は?人数は?
ベビーシャワーは、妊婦さんが妊娠7~8ヶ月に入る頃に開催するのが一般的です。安定期なので妊婦さんもマタニティライフを一番楽しめる時期で、またプレゼント選びのことを考えても赤ちゃんの性別がわかっている頃です。
ただし、妊婦さんの体調や要望を優先して、ほかの時期に行ってもかまいません。
ベビーシャワーは5人程度でささやかに行うこともあれば、数十人規模で盛大に行うこともあります。規模によって内容も変わってきますが、ゲームを行うときは「妊婦さんのお腹周りの長さを当てるゲーム」や「夫婦の写真から赤ちゃんの顔を作るゲーム」などが盛り上がるそうです。
ベビーシャワーはどこで開催するの?
ベビーシャワーを行うときは、少人数であれば妊婦さんの自宅に集まって、くつろいだ雰囲気で行うことが多いようです。お腹の大きい妊婦さんの負担にならないように、食べ物を持ち寄ったりデリバリーしたりするといいでしょう。
大人数であれば、カフェやレストラン、パーティー会場を貸し切って行うこともあります。
友人同士、会社の同僚、家族など、メンバーによっても開催場所は変わってきます。気の置けないメンバーを集めて、妊婦さんのストレスにならないよう配慮するのがいいですね。
妊娠中は食べるのを控えたほうがいいものもあるため、レストランなどで開催するときは、妊婦さんに食べられないものを確認してからメニューを決めるようにしましょう。
ベビーシャワーのプレゼントは何を贈ったらいいの?
ベビーシャワーで贈るプレゼントは、あらかじめ妊婦さん本人に希望を聞いておき、当日までに準備しておくのが一般的です。妊婦さんからリクエストのあったベビーグッズをケーキや花束のように可愛らしくアレンジして渡すのもベビーシャワーの醍醐味ですよ。
サプライズでベビーシャワーを行う場合は、パーティーの当日に妊婦さんにリクエストを聞いて、後日贈ることもあります。
出産祝いは友人や親族など立場によってだいたいの金額相場が決まっていますが、ベビーシャワーのプレゼントには特に相場の決まりはありません。パーティーを開催したこと自体で妊婦さんも喜んでくれるはずなので、あまり高価すぎるものは避けたほうがいいでしょう。
また、出産祝いと違って、ベビーシャワーのプレゼントには基本的にお返しは必要ないので、お返しを気にしなくてもいい額におさえておくのもポイントです。
ベビーシャワーをするメリットは?
ベビーシャワーを行うことのメリットは、大きく分けて2つあります。
1つ目はプレゼントです。ベビーシャワーでは、基本的に妊婦さん本人の希望を聞いてからプレゼントを贈るので、出産後にお祝いを渡したときに「ごめん、もう持ってるの…」といったことが起きません。
出産直後に使うベビーグッズは、妊娠中に揃えるので、ちょうどその時期に妊婦さんが欲しいものを贈ることができるベビーシャワーは合理的ですね。
そしてもう一つのメリットは、妊婦さんの心のケアです。妊娠中は何かと不安なことが多いので、友人や先輩ママが妊婦さんにアドバイスや励ましの言葉をかけたり、妊婦さんのストレスが解放される日になるでしょう。
ベビーシャワーを行うときの注意点は?
ベビーシャワーを行うときは、主役である妊婦さんの体調を第一優先に考えましょう。安定期に入ったからといって、いつでも体調がいいとは限らないので、開催日の1週間ほど前から妊婦さんの体調を聞いておくといいですね。
もし体調がすぐれないというときは、延期したり中止したりすることをありうるということを前提にして企画しましょう。
またパーティー中も妊婦さんが疲れたり冷えたりしないように、会場のセッティングや温度管理に気を配りましょう。
ベビーシャワーで妊娠中の思い出を残そう
赤ちゃんが生まれるとママは大忙し。慣れない育児で寝不足になったり、赤ちゃんを連れての外出は難しかったり、友達と会いたくても気軽に会えない日が続きます。そんなとき、妊娠中に行ったベビーシャワーのことを思い出したら、きっとママは元気な気持ちになれるはずですよ。
ベビーシャワーで大切なのは、妊婦さんの安産を願って、集まったメンバーで楽しい時間を過ごすことです。絶対にこうしなくてはいけないという決まりはないので、妊婦さんや集まるメンバーの好みにあわせて、楽しいパーティーを計画していけるといいですね。