小学校低学年の子どもにとって、鉛筆で書いた文字を消しゴムで消すのは大人が想像しているよりも難しいこと。学校では日常的に行うので、低学年の子どもでも消しやすい消しゴムを探してみましょう。
そこで今回は、「消しやすさ」に着目して作られた5種類の消しゴムを比較。実際に小学校低学年の子どもに使ってもらい、よく消える消しゴムの1位・2位を選出しました！
低学年の子どもは消しゴムに苦戦する！！
大人には想像つきにくいかもしれませんが、実は小学校低学年の子どもにとって、消しゴムは苦戦しやすい文房具です。
● 消したい文字や場所がうまく消せない
● 2B・4Bの濃い鉛筆で簡単に消えない
● 力を入れすぎて消しゴムが折れる
● 力加減がわからず紙がぐしゃっとなる
● 消しゴムの減りに気づかずカバーが邪魔で消せない
特に小学1年生は筆記用具を使い慣れず勉強に集中しにくいことも。使い方を覚えることも大切ですが、子どもが消しやすい消しゴムを選んであげることも必要かもしれません。
文房具コーナーでは、小学生向けに濃い鉛筆に対応した消しゴムや、消しゴムの減りに合わせてカバーを破りやすいものなどが販売されています。
より消しやすいものを選べるよう、実際に小学校低学年の子どもがいる編集部ママにお願いをして、消しゴムを使い比べてもらいました！
子どもが消しやすい消しゴムを検証！
主に小学生向けに販売されている5種類の消しゴムを使い、以下の条件で検証してみました。
＜検証条件＞
① 2Bと4Bのえんぴつで書いた直線を「1回」「3回」で消して回数別の消え方をみる
② 2Bで書いた文字をいつもの消し方できれいに消えるかみる
③ 紙の上を5往復して出た消しゴムカスの量をみる
トンボ MONO 少ない回数で消せる 学習用
出典: www.tombow.com
消しゴムの定番「MONO」シリーズの、2B・4B・6Bの濃い鉛筆に対応した学習用消しゴムです。
● ミシン目入りのケースできれいに切れる
● 滑り止めライン入りケースでしっかり握れる
● 名前を書く欄がある
▲ ①【左側】1回消す／【右側】3回消す
→1回目と3回目がほぼかわらず。1回でもよく消えることがわかります。
▲ ② 子どもが普段どおり消した「あ」
→薄く残るものの、ほぼ消えた状態。
▲ ③ 紙の上を5往復して出た消しゴムカス
→カスの量が少なく散らばりにくい。
Nくんの感想
消しやすい！消しゴムが紙にしっかり当たる感じがする！ただ、手で紙をしっかり押さえておかないと消しゴムに持っていかれるかも？
ママの感想
2Bも4Bも1回でかなり消えます。やわらかすぎず、硬すぎず、子どもが言う通り紙にしっかり密着して消せます。消しゴムカスがまとまるので、掃除がラクそう！
- 税込価格
- 2,000円（20個入）
クツワ STAD 学校消しゴム
出典: www.kutsuwa.co.jp
小学校生活に使えるグッズや文房具を数多く取り揃えるメーカー、クツワ。学校消しゴムは細長い形状が特徴的です。
● コシが強くて折れにくい
▲ ①【左側】1回消す／【右側】3回消す
→1回では消したりないほか、消せる範囲が狭い印象。3回ではしっかり消えています。
▲ ② 子どもが普段どおり消した「あ」
→きれいに消えている部分もありますが、消え方にムラがある。
▲ ③ 紙の上を5往復して出た消しゴムカス
→細かく散らばりやすいカスが多め。
Nくんの感想
細いから、折れちゃいそうで心配だなぁ。力の入れ方がちょっと難しいかもしれない…。
ママの感想
手が大きいので、なんだか持ちにくそう…。折れないか気にしたせいか文字をきれいに消せなかったようです。一番気になったのは消しゴムカス。サラサラとしているので散らかると大変そう…。
- 税込価格
- 2,400円（24個入）
サクラクレパス アーチ 消しゴム 小学生学習用
出典: www.craypas.co.jp
サクラクレパスの消しゴムで、「折れにくさ」と「消しやすさ」で人気のアーチシリーズ。2B・4Bといった濃い鉛筆もよく消せる小学生用です。
● 厚みのある形状で持ちやすい
● 消しゴムが折れにくいアーチ形状のケース入り
▲ ①【左側】1回消す／【右側】3回消す
→どちらもおおむね消えていますが、4Bの1回はわずかに線が残る。
▲ ② 子どもが普段どおり消した「あ」
→消え方にムラがある。
▲ ③ 紙の上を5往復して出た消しゴムカス
→細かく散らばりやすい消しカスが若干多め。
Nくんの感想
消しゴムが大きい！少し硬めで持ちやすいけど、紙の上を滑るような感じであまり上手に消せなかったかも…。
ママの感想
一番大きいサイズだったので、持ちやすいかと思いきや、やや扱いにくそうでした。文字を消し終わるのに時間がかかった印象も。消しゴムカスはまとまらないので、散らかりそうです。
- 税込価格
- 454円（5個入）
シード レーダー学習用 小学生消しゴム
1915年創業の老舗の消しゴム専門メーカー「シード」からの濃い鉛筆に特化した、消しゴムがこちら。2B以外にも4Bと6Bに対応した消しゴムもありますよ。
● コシが強く折れにくい
● 水性ペンや鉛筆でも書けるお名前スペースつき
▲ ①【左側】1回消す／【右側】3回消す
→2Bはどちらも変わらず消えていますが、4Bは1回では消し足りなさが残ります。
▲ ② 子どもが普段どおり消した「あ」
→薄く文字は残るものの、ムラはそれほどみられない。
▲ ③ 紙の上を5往復して出た消しゴムカス
→消しカスが少なく、まとまりやすい。
Nくんの感想
持ちやすい大きさ。紙にピタッとくっつくような感じがして消しやすかった！
ママの感想
子どもの弱い力でもバランスよく文字が消せました。消しゴムカスがまとまるのがうれしいですね。
- 税込価格
- 631円（3個入）
クツワ HiLiNE 磁ケシ
出典: www.kutsuwa.co.jp
鉄粉入の消しゴムはかっこいいブラックカラー。ケース底に内蔵の磁石で、消しゴムカスをくっつけて集められ、ワンタッチで捨てられるすぐれものです。
● ほどよい太さで握りやすい
● ミシン目入りのケースは、表と裏で別カラー
▲ ①【左側】1回消す／【右側】3回消す
→1回と3回で大きな差はなく消えているが、4Bは1回だとわずかに線が残る。
▲ ② 子どもが普段どおり消した「あ」
→薄いが、視認できるくらい線が残る。
▲ ③ 紙の上を5往復して出た消しゴムカス
→細かく散らばりやすカスが多め。
＼磁ケシのおもしろいところ！／
▲ 磁石入りのケース底に消しゴムカスがくっつく！
▲ つまみを押し出すと磁力が切OFFに。消しゴムカスが落ちて捨てられる！
Nくんの感想
黒の消しゴムってかっこいい！細長いけど太めで持ちやすくて消しやすい。消しゴムカスがくっつくって聞いて、掃除が楽しくなっちゃった。
ママの感想
普段はパパッと払い除けてしまう消しカスを、楽しみながら集めている姿が印象的でした。子ども心をわかっている消しゴムですね。
- 税込価格
- 616円（2個入）
子ども用消しゴムのおすすめは「MONO 学習用」
2B、4Bの直線は、いずれの消しゴムもきれいに消えましたが、筆圧が強い子どもが書いた文字の消え方や使い心地にははっきりと差が出ました。
それを踏まえた結果がこちら！
「トンボ MONO 少ない回数で消せる 学習用」は、紙と文字がしっかり消しゴムに密着して、子どもの力でもきれいに消せる感覚がとても強い消しゴムでした。まとまる消しゴムカスも高評価！
「シード レーダー学習用 小学生消しゴム」も同じような評価でしたが、「子どもの手でも持ちやすい」という点で、MONOが1位に選ばれました。
個人的な使いやすさなどもありますが、小学校低学年の子どもの消しゴム選びの参考にしてみてください。
子どもが使いやすい消しゴムを選ぼう！
消しゴムは鉛筆と同様、日常的に使うものです。低学年は筆記用具の使い方に個人差もあるので、そのときの成長にあった使いやすいものを選んであげたいですね。
今回の記事を参考に選んでみてください！
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