育休中はガッツリ育児を!赤ちゃんが出すサインに気づけるようになります


たろはん_プロフ

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Q. 育休を検討しようと思った理由は?

A.
・積極的に育児をしたかったから
・ママ一人では無理だと思ったから
・育休を経験してみたかったから
 

Q. 育休を検討し始めた時期は?

A.
・結婚したときから 

Q. 職場/上司に育休を相談したのはいつ?

A.
・安定期(5ヶ月)に入ってから 

Q. 育休を相談した時の上司の反応は?

A. 
・全面的に賛成してくれた

私のケースは、かなりイレギュラーかと思いますが、ご参考になれば幸いです。

最初に相談した直属の上司は、とても理解がある方で、「育休は権利なので、行使することは全く問題ない」という考え方でした。

職業柄、取引先企業様の職場に出向し、常駐する形式での勤務のため、常駐先の取引先企業様との調整が必要でした。それをどうしようかと考えていたところ、偶然にも私が担当するメインのシステムが終了することになったのです。

娘の出産予定日:2023年1月5日
私の勤務:2022年12月28日まで
年末年始休暇:2022年12月29日~2023年1月4日まで

ということで、そのまま予定日の1月5日を開始日として、丸1年間という育休を取得することができました(娘は予定日ピッタリに産まれました!)。

結果的には、「お正月明けから育休を取得したいので、次の出向先を探すのをストップしてください」と上司にお願いするだけで済みました。

Q. 育休を取るまでに大変だったことは?

A.
・お金をどうやりくりするかを考えること

育休の開始日について、取引先企業様へお話しした際、「可能であればもう少し開始日を先に延ばすことはできないか」と、最初言われました。

私も「3月一杯(年度末)までなら」という話もしていたのですが、我が社の営業が別の会社に競り負けて、結局年末で業務終了することになり。後任者に、担当のメインシステム以外のサブシステムの引き継ぎを大急ぎでやることになってしまいました。

このサブシステムはよくある「マニュアルなどが無いまま属人的に運用されていた」ものを私が引き取って、手探りで何とか回していたものでした。時間のある時に、少しでもドキュメント化するなどして、引き継ぎしやすいようにしておけばよかったと思いました。


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Q. 育休を取って大変だったことは?

A. 
・赤ちゃんのお世話
・家事
・夫婦関係
・睡眠時間の短さ

私の妻はもともと体が弱く(体力面、メンタル面の両方)、よくある「夫が仕事で妻がワンオペ育児」は無理だろうという心配もあり、思い切って上限一杯の1年間の育休を取得しました。

2人で育児をする際、まとまった睡眠時間の確保のため、シフト制の育児を導入しました。妻と私の寝る時間を6時間程度ずらし、夜中は私担当、午前中は妻担当、午後は2人で担当という感じにしました。

妻は、赤ちゃんの世話がうまくいかない(どうやっても泣き止まないなど)と、イライラして赤ちゃんの扱いが乱暴になることもあり、私が「こうしてあげたら良いんじゃないかな?」と伝えることで、冷静になることが何度かありました。

一方で、私が言う冗談の内容が、たまに妻の地雷を踏んでしまうことがあり、急に不機嫌になって喧嘩になることがしばしばありました(妻に何で怒ってるのか言われるまで気づかないのは、私の悪いところでもあります…)。

家事については、妻は買い物が苦手なので、私が赤ちゃんをベビーカーに乗せて散歩するついでに、近所のスーパーを何軒かはしごして、買い物する担当になっています。雨の日は外を散歩できないので、車に赤ちゃんを乗せて、大型ショッピングモールに出かけ、屋内をベビーカーで散歩するようにしています。

Q. 育休を取って楽しかったことは?

A.
・赤ちゃんのお世話 

私は髭面で、今年48歳になる年男(卯年)です。そんなおっさんが、平日の昼間に一人でベビーカーを押して街中を歩いたり、スーパーで一人でベビーカーを押しながら、買い物かごを持って買い物をしていると、かなり目立つというか怪しい人物にさえ見えるのではないか、と思っていました。

しかし、時々年配の女性から「赤ちゃん可愛い」と声を掛けられることがあり、自分の娘をそう言ってもらえることがとても嬉しく、いつも「ありがとうございます」とお返事しています(まだ男性からは一度も声をかけられたことはありません。やはり男性同士だと気まずいのかもしれないですね)。

Q. 育休を取ってよかったことは?

A.
・育児スキルが高まった
・子どもの成長が実感できるようになった
・キャリアに対する考え方が変わった

私は人生の目標で、「育児をしたい」というのがあったので、それを実現できたのが何より良かったです。妻1人に任せるのではなく、私も一緒になってやることで、育児そのものや赤ちゃんについて知ることができました。

うちの娘は、世間一般で良く言われている「ギャン泣きして、何をしても泣き止まない」というのがほとんどなく、「とても育てやすいのかな?」と感じています。

というのも、赤ちゃんは何かをして欲しい時にサインを出してくれることが多いとに気づき、すぐに要望に応えてあげると泣かないということがわかりました。こちらがサインを間違って、要求が満たされないと泣きだします(笑)。

日を追うごとにサインが複雑になるというか、増えてくるので、新しいパターンのサインが増えた時には「これは何のサインだ?」と考えるのが楽しいです。

それと、赤ちゃんは大人から見ると、「まだ何も分からない存在なんだ」と思いがちですが、全然そんなことはなく。「ちゃんと意思を伝えようとしているんだ」というのが、育児をしなかったら分からなかったことだと思います。

最初は、「オムツ交換」「おなか減った」を泣くことでアピールしていましたが、オムツ交換のときは両足を『足上げ腹筋』みたいに上げて交換ポーズを取ったり、うんちした直後は何とも言えない表情になったりします。

ミルクについても、母乳希望・粉ミルク希望とその時によって好みが変わったり、おなか一杯になったら、自分で哺乳瓶を持って押し返したりするようになりました。抱っこもママ希望・パパ希望や、縦抱っこ希望、前向きだっこ希望など、体を動かしてアピールするようになってきました。

僕たちがこれらのサインを読み間違えてなかなか正解にたどり着けないでいると、「早くして~」って感じで泣き出します(笑)。まだ4ヶ月ちょっとなのに、これだけたくさんのサインを出すなんて、出産前には思っても見ませんでした。毎日がビックリの連続です。

Q. 育休中のトホホな失敗談や、「これだけは気をつけろ!」と後輩パパに忠告したいことはありますか?

A.

ベビーカーで散歩に出かけるときは、準備を万全にしておかないと、途中で大変なことになります。準備というのは、ミルク(哺乳瓶で1回分)と、替えのオムツです。

私の場合、買い物も兼ねて散歩をするため1回あたり2時間ほど歩き回ります。途中でお腹が空いたり、オムツ交換をアピールしてくることがよくあります。対応できないと、スーパーの中でも容赦なく大声で泣くので、ちょっとパニくります。

そんな時のために、「おむつ交換可能な多目的トイレ」と「授乳室(もしくはミルクをあげても大丈夫そうな休憩コーナーなど)」の場所を把握しておいた方が良いと思います。ルートにそういう場所があるところを選ぶのが良いです。イオンモールなどは、かなりしっかりした設備がありますが、近所のスーパーとかはまだまだないところもあります。見つけた時はしっかりと場所を覚えておきましょう。

また、散歩で家を出る前に、授乳とオムツ交換を済ませ、赤ちゃんのストレスメーターをゼロにしてから出かけると安心です。

あと、赤ちゃんは自分の体がまだまだ未熟であることを完全無視で動き回るので、抱っこ時の扱いは特に気を付けています。首が座っていないのに急に縦抱っこでのけぞったりして落ちそうになるので、のけぞらないようにしっかり手を添えてあげるのが良いと思いました。

他には、容赦なく手をブンブン振り回したり、そこら中を蹴飛ばしたりするので、ぶつけてケガをしそうなものを赤ちゃんの近くに置かないようにした方が良いと思います。

Q. 育休後スムーズに職場復帰できました?

A. まだ復帰していない

Q. 育休の長さは満足でしたか?

A. 満足だった

出生日から上限一杯の丸1年を希望し、会社が快く承諾してくれました。

Q. 最後に、育休を検討している後輩パパにアドバイスやエールをお願いします!

A.

私の場合、私(47歳)妻(31歳)で、かなり歳の差があっての出産・育児ということもあり、全てのケースで当てはまるものではないのは承知の上ですが、世間で良く言われている「男は働いてお金を稼いでいるんだから、育児はずっと家にいる妻がやるのが当たり前」という考えは止めていただきたいと思います。もちろんお金は全てにおいて必要ですが、子育ては父親・母親の2人でやるのが理想です(事情によりシングルの方もおられますが)。

会社の事情として、男性の育休取得率を気にしているところもあると思います。1日でも取得すればカウントされるので、取得率はそこそこ高めでも、実際の取得日数はかなり短い会社も多いのではないかと推測します。仕事を休むのが難しい職場の方も多いと思いますが、そこを何とか頑張って、可能であれば1ヶ月以上のまとまった期間の休暇を取得していただきたいと思います。

そして、その休みの間に「パパ1人のワンオペ育児を3日連続やってみる」というのをどこかでやってみて欲しいです(私は今それを実施中です)。ママさんたちが、パパが働いている平日にやっている家事+育児というのが、どれくらい大変なのかを身をもって知ることが出来るからです。これをやらないと育休を取る意味がないとすら、私個人は考えています。

また、なぜ3日間なのかというと、夜中に泣いてミルクをあげて、オムツ替えて、寝かしつけてから始まり、朝→昼→夜とそれは続きます。その間家事もしないといけませんし、予告なく、容赦ない赤ちゃんからの呼び出しが割り込みで発生します。やっと夜寝かしつけたら、普通にクタクタで寝不足です。

1日だけだと翌日はしっかり寝て楽出来るとなりますが、3日続くとなると、寝かしつけの数時間後にまた夜泣きして起こされます。もう1日同じルーチンが続き、2日目の晩はもっとしんどいです。でも、まだ終わらずにもう1日続くんです。3日も経験すれば、それをエンドレスでやり続けているママさんがいかに大変であるかを、それなりに体験できるはずです。

その後で、もう一度考えてみてください。「自分はお金稼ぐ担当だから、家事+育児は全部妻が担当だ」とか、「なんでずっと家にいるのに片づけとか料理とかちゃんとできないの?」などと、簡単に言えるでしょうか?

もちろん、収入が無かったら生活出来ないという現実もありますが、私は収入が減ってでも体験した方が良いと考えていたので、1年間の育休を取得。頑張って家計を切り詰めることを選択しました。

人によっては、働く方が物理的に楽(お金を稼ぐという良い理由もある)ということが分かっていて、意図的に育児に参加しないという人もいるかもしれません。ですが、たとえお金を稼いでいても、子育ては2人でやった方が結果的に得る物が多いと考えました。

それと同時に、「自分の親が自分を育ててくれた時に、こんなことをやっていたのか、よく投げ出さずに最後までやってくれたなぁ」ということにも気づいて、ちょっと親を見る目が変わった気がしました。

結論として、育休取得可能であるならば、絶対に取得してください。楽をするか、ガッツリ育児するかの選択は出来ると思いますが、出来れば数日で良いのでガッツリ育児を体験し、その上で家族というものを考えてもらえたらと思います。

最後に、まだまだパパの育休(育児)は世間ではかなり少数派です。私個人の経験則ですが、パパ1人でベビーカーで散歩・買い物している私以外のパパをまだ一度も見たことがありません(休日にショッピングモールなどにいけば、子連れのパパ・ママはよく見かけますが)。

また、自治体がやってる子育て支援のパンフレットなどもほとんどがママ主体で書かれていて、パパの記述はとても少ないです。「まだまだパパ育児はこれからなんだなぁ」と思いつつ、それを変えていけるのは、新しくパパになる皆さん一人一人だと思いますので、頑張ってください!私も残りの育休(あと7ヶ月半)頑張ります(もちろん育休明けも頑張ります!)。

1つだけ絶対に言えるのは、育児はやればやるほど「赤ちゃんが愛おしくなります」です。


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要出典 パパninaru 育児アプリ エバーセンス

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