真夏にかかるイメージのある熱中症ですが、ジメジメ蒸し暑い梅雨の時期も油断できません。
急に気温が上がるこの時期は、体がまだ暑さに慣れておらず、特に熱中症になりやすいため注意が必要です(※1)。
そこで今回は、この時期に気をつけたい赤ちゃんの熱中症対策のポイントと、熱中症の初期症状や対処法をご紹介します。
梅雨の時期、熱中症に注意が必要な理由は?

6月は、梅雨の合間に晴れて気温が急上昇する日も多く、蒸し暑さを感じる季節です。
こうした急な暑さに体がまだ十分に慣れていない時期は、体温調節がうまくできず、特に熱中症のリスクが高まるといわれています(※1)。
さらに、真夏ほどの暑さを感じにくいこの時期は、水分補給をつい忘れがち。知らないうちに脱水状態になり、熱中症につながることもあるため注意が必要です。
熱中症予防の方法は?

体温調節の機能が未熟な乳幼児は、外気温にも左右されやすく、大人と比べて熱中症にかかりやすいです(※2)。
自分で異変に気づけないことや、喉が渇いても対応できないため、大人が以下のような予防法をしっかり確認しておきましょう。
風通しがよく吸湿性のよい服装にする
通気性が良く、吸湿性の高い天竺やガーゼ素材のものを着せてあげましょう。
あせも予防のために、汗をかいたらこまめに着替えさせるのもポイントです。
こまめに水分補給させる
赤ちゃんは新陳代謝が活発で汗っかき。体から出ていく水分が多いので、こまめに水分補給をしましょう。
外出時は熱がこもらないように工夫する
抱っこ紐を使う場合は、赤ちゃんと大人が密着して熱がこもります。ときどき抱っこ紐を外して風通しをよくして熱を逃がしてあげましょう。
ベビーカーで外出する際は、直射日光だけでなく地面からの照り返しも気をつけたいポイント。
地面に近い赤ちゃんや小さな子どもは、大人よりもずっと暑い環境にいます(※3)。扇風機や保冷シートを使って暑さから守ってあげましょう。
室内では気温と湿度を調整する
エアコンを上手に使い、設定温度26〜28℃、湿度50〜60%をキープすると快適な環境になります。
梅雨が近づいて増えてくる蒸し暑い日は、除湿機能を使って湿度を下げるだけでも涼しくなりますよ。
赤ちゃんが熱中症になったら?

赤ちゃんに次のような様子がみられたら、熱中症による脱水症状を起こしている可能性があります。
● 抱っこすると体が少しひんやりする
● 唇が乾燥している
● おしっこの量が少ない
こうした熱中症の初期症状がみられたら、以下の方法で対処してください(※4)。
1. 涼しい場所で寝かせる
すぐに日陰やエアコンの効いた涼しい場所へ連れて行き洋服のボタンを外してゆるめ、足と頭が同じくらいか、頭の方が少し高くなる体勢で寝かせるとよいでしょう。
2. 体温を下げる
保冷剤をタオルで包んだものや濡れタオルで、赤ちゃんのおでこやわきの下、股の付け根や首元など、太い血管が通る部位を冷やしましょう。
体温が39度以上とかなり高い場合を除いて、クーラーや扇風機などの風を直接体に当てるのは避けましょう。風が直接当たると、赤ちゃんの肌から水分が蒸発しやすくなり、かえって脱水症状が悪化してしまう可能性があります。
3. 少しずつ水分補給をする
母乳やミルク、乳幼児用経口補水液(イオン飲料)など、赤ちゃんが飲めるものを少量ずつ、こまめに飲ませてあげましょう。水分だけでなく、塩分も含まれていることが重要です。
一度に飲ませる量を多くしすぎると吐き出してしまうこともあるので、注意が必要です。
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開催日
6月22日(日)19:00〜19:45
7月1日(火)20:00〜20:45
7月9日(水)14:00〜14:45
7月12日(土)19:00〜19:45
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