11月は「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の対策強化月間です。
大切な赤ちゃんの命を守るために、今から見直したいこと・知っておきたいことをご紹介します。
乳幼児突然死症候群(SIDS)とは?

乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)は、これまでに目立った病気もなく健康に過ごしていた赤ちゃんが、眠っている間に突然死してしまう病気です。
生後2~6ヶ月の赤ちゃんに多く見られ、日本では約6,000〜7,000人に1人の割合で起きています(※1)。厚生労働省によると、2023年には年間で48名の赤ちゃんが発症しており、乳児の死亡要因の第5位となっています(※2)。
乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症リスクを低くする3つのポイント

1. 1歳になるまではあおむけに寝かせる
乳幼児突然死症候群は、赤ちゃんをあおむけに寝かせたほうが発症率が低いことが研究でわかっています(※2)。
そのため、医師から持病のためにうつぶせ寝を勧められているような場合を除いて、できるだけ仰向けで寝かせてあげましょう。
また、赤ちゃんを1人で寝かせているときは、様子をこまめにチェックするように心がけてくださいね。
2. できるだけ母乳で育てる
母乳育児の赤ちゃんの方が、ミルク育児の赤ちゃんよりも乳幼児突然死症候群の発症率が低い傾向があります(※2)。
ただし、さまざまな事情からすべての人が母乳育児ができるわけではありません。無理のない範囲で母乳育児を試してみましょう。また、ミルク育児が乳幼児突然死症候群に直結するわけではないので、必要以上に神経質にならないでくださいね。
3. たばこをやめる
たばこ(受動喫煙)は乳幼児突然死症候群の発生率を高くすることがわかっています(※2)。
赤ちゃんを守るために、赤ちゃんのいる家庭の大人はたばこをやめましょう。
睡眠中の窒息を防ぐための注意点

乳幼児突然死症候群は窒息などの事故とは異なるものですが、0歳児における不慮の事故死のなかで割合の高い「就寝時の窒息事故」にも注意が必要です。
窒息事故から赤ちゃんを守るために大切なポイントをご紹介します(※2)。
1. ベビーベッドに寝かせる
赤ちゃんはできるだけベビーベッドで寝かせましょう。国が定めた安全基準に合格したPSCマークのあるベビーベッドを選ぶのがポイントです。
赤ちゃんがベビーベッドにいる間は、転落防止のために必ず柵を上げておくことも大切ですよ。
またベビーベッドと柵の間に顔が埋まったり、うつ伏せのまま寝て窒息するリスクもあるので、ベッド柵と敷きぶとん・マットレスの間の隙間は埋めるようにしましょう。
2. 寝具は固めのものを使い、掛けふとんは使わない
マットレスや枕などがやわらかいと、うつぶせになった時に赤ちゃんの顔が埋まってしまい、鼻と口がふさがってしまうことがあります。寝具は赤ちゃん用の固めのものを使いましょう。
掛けふとんは使わず、衣類で温度調節しましょう。
3. 寝る場所には何も置かない
赤ちゃんは寝ている間も動きまわります。赤ちゃんの枕やシーツの代わりに敷いているタオルや、よだれかけ、ぬいぐるみなどが口や鼻を覆ってしまうと窒息のリスクにつながります。
ベビーベッドの周りには何も置かないようにして、寝ている時にはよだれかけなども外しましょう。
乳幼児突然死症候群(SIDS)予防のために生活を見直そう
乳幼児突然死症候群(SIDS)に完全な予防法はありませんが、日常生活で注意をすることでリスクを軽減できます。
赤ちゃんが眠っているときは、乳幼児突然死症候群のリスクを減らせるようにできるだけパパとママで協力しながらやさしく見守ってあげてくださいね。
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