ヘンゼルとグレーテルの物語に出てくるお菓子の家。子ども心に、甘いお菓子でできた家がとても魅力的に感じた人も多いかもしれません。
欧米ではお菓子で家を作りクリスマスまで飾っておく風習があったり、日本でもキットが販売されていたりしますよね。今回はそんなお菓子の家を市販のお菓子で作ってみたので、レシピをご紹介します。
クリスマスのお菓子の家を作るための準備
お菓子の家作りに役立つ「アイシング」
今回ご紹介するお菓子の家は、全て市販のお菓子を使って作っています。パーツを接着するのに役立つのが、粉砂糖(※1)を水で溶いた「アイシング」。
クッキーに絵を描くときにも使われますが、接着剤として使うためには、少々固めに仕上げるのがコツ。粉砂糖150gに対して水20ml程度が適量です(※2)。
あまりサラサラしてしまうとくっつかないので、ダマにならない程度に固めに作りましょう。
- 1粉砂糖は普通の砂糖を粉状に挽いたもの。お菓子の家の仕上げに上からふるって雪のように見せたりと、お菓子の家作りになくてはならない材料です。
- 2水の代わりにオレンジリキュールなどを使っても風味が良いのですが、子どもがいる場合はアルコールは避けて水で溶くのがベター。
チョコレートペンがあると便利
お皿やケーキに乗せるプレートに名前を書くのに使うチョコレートペンシルは、細かいパーツを貼り付けたり、ドアノブや模様を描いたりするのに便利です。アイシングと合わせて用意しておきましょう。
お菓子の家はアイデア次第でアレンジできる
家の図面をクッキーで型抜きして組み立てるような本格的なお菓子の家もありますが、クッキーを焼くところから始めると時間がかかって大変。
市販のお菓子を使っても十分に可愛いお家が作れるので、子どもと一緒に想像を膨らませながら作ってみましょう。
なお、これからご紹介するお菓子の家の材料の中には乳製品やナッツ類があります。アレルギーがある場合はよく確認して、代わりの材料を使う、トッピングはせずシンプルに仕上げるなど工夫して作ってみてくださいね。
1. お菓子の家の作り方【カステラのおうち】
カステラのおうちの材料
材料
カステラのおうちの作り方
土台を作る
土台の上にココナッツサブレを6枚並べる。カステラの片面にアイシングを少々塗って、並べたココナッツサブレの真ん中に置く。同様にカステラ1切れにアイシングを塗って重ねる。
屋根の部分は、アイシングを塗って重ねたカステラ2切れを、二等辺三角形になるように包丁でカットし、先に重ねたカステラの上にアイシングを塗って重ね合わせる。
屋根を作る
屋根の部分になるカステラの断面にアイシングを垂れない程度に塗り、ココナッツサブレを乗せてしばらく手で抑える(滑り落ちてこなければOK)。残りのココナッツサブレも同様に屋根に貼り付ける。屋根のてっぺんにトッポをカットしたものを乗せてもGOOD!
DARSチョコレート1粒に、ドアノブに見えるように爪楊枝などを使ってアイシングを少量付ける。裏側にアイシングを塗り、家の正面に貼り付ける。
仕上げる
接着剤用に作ったアイシングに少量の水を加えて、少しゆるめに溶きなおす。スプーンなどですくって雪が積もっているように見えるように屋根に垂らし、上から粉砂糖をふるいかけて完成!
- 粉砂糖をふるいかけるときは、茶こしに少量の粉砂糖を入れてふるうとうまくできますよ。
2. お菓子の家の作り方【ウエハースのロッジ】
ウエハースのロッジの材料
材料
ウエハースのロッジの作り方
土台を作る
土台にウエハースを重ねて家のベースを作る。横に3枚並べてアイシングを薄く塗り、ウエハース5枚分を縦に積み重ねる。その上の真ん中に2枚並べて2段重ね、さらに上に1枚を2段重ねて屋根の部分を作る。
屋根の土台を作る
家の側面にアイシングを塗り、ごまスティックを並べて貼り付ける。壁の部分のごまスティックを貼り終えたら、チョイスビスケットを屋根の部分に貼り付ける(※1)。ずり落ちてこないように数分置く。
チョイスを張り終えたら、屋根のてっぺんのウエハースが見えているところにアイシングを塗り、ごまスティックを並べて貼り付けて整える。
- 1屋根はチョイスビスケットにアイシングを塗った方がつけやすいです。
屋根を作る
屋根を完成させるために、まず小枝チョコレートの平らな面にアイシングを塗って、横向きに屋根の下側に貼り付ける。しばらくおいてから、チョイスビスケットにアイシングを塗り、今度は縦向きに小枝チョコレートを並べて隙間なく貼り付ける。さらに、先ほどと同様に今度は屋根の上がわに横向きに貼り付けて屋根部分の完成。
次に、家の正面側をウエハースで整える。ウエハースをクリームの部分で二つに割ってから、中央に一枚アイシングで貼り付ける。両側のウエハースは、屋根の傾斜に合わせて包丁で斜めに切ってからアイシングで貼り付ける。
ドアを作る
小枝チョコレートの平らな面にアイシングを薄く塗り、ドアを作る。縦向きに並べて4本貼り付け、しばらくおいてから、アイシングを爪楊枝など先の細いもので少しだけとってドアのノブにする。
- お好みで、バームロールのようなお菓子を煙突にしてもかわいいですよ。
仕上げる
接着剤用に作ったアイシングに少量の水を加えて、少しゆるめに溶きなおす。スプーンなどでそれを雪が積もっているように見えるように屋根に垂らし、上から粉砂糖をふるいかけて完成!好みで窓の部分に他のお菓子を貼り付けても。
- 粉砂糖をふるいかける時は、茶こしに少量の粉砂糖を入れてふるうとうまくできます。
3. お菓子の家の作り方【ビスケットの家】
ビスケットの家の材料
材料
ビスケットの家の作り方
土台を作る
オレオビスケットをアイシングで4つ、縦に貼り合わせる。
屋根を作る
5枚目のオレオに、アポロチョコレートをピラミッドのように重ねて屋根を作る。先にアポロを積み重ねてから土台と貼り合わせる。アポロはアイシングではつけにくいので、チョコレートペンシルで貼り付けると◎。
1段目は、中心に1粒、周りに6粒を隙間なく並べて貼り付ける。1段目のアポロチョコレートの先にチョコレートペンシルで少量ずつチョコレートをつけ、2段めの3粒をのせる。しばらくおいて安定させ、2段めのアポロチョコレートの先に同様にチョコレートをつけて3段めの一粒をのせる。チョコレートが固まって屋根が安定したら、1で作った土台にアイシングで貼り付ける。
仕上げる
アポロで作った屋根の部分に、スライスアーモンドを貼り付けて表情をつける。屋根の下側から、アーモンドスライスをチョコレートペンシルで貼り付けていく。少しずつ重なるように上に向かって貼り付ける。
屋根が完成したら、ウエハースなどの薄いお菓子でドアを作ってアイシングで貼り付けて、屋根に粉砂糖をふるいかけたら完成。
4. お菓子の家の作り方【マシュマロきのこハウス】
マシュマロきのこハウスの材料
材料(1つ分)
- ※1 マシュマロが乗るサイズであれば他のお菓子でもOK
マシュマロきのこハウスの作り方
土台を作る
土台にするビスケットなどに、アイシングを使ってマシュマロをまっすぐに貼り付ける。潰れているマシュマロではなく、まっすぐで形の良いものを選ぶのがポイント。マシュマロの中心に半分程度の長さに切った爪楊枝をさしておく。
屋根を作る
生チョコもちを、バランスを見ながらマシュマロに重ねる。スライスアーモンドをアイシングで貼り付けてドアにする。チョコペンシルをほんの少しつけてドアノブにする。
なるべくまっすぐな形のとんがりコーンをチョコペンシルで貼り付けて完成。お好みで粉砂糖をふるいかけても。
並べる
マシュマロきのこハウスはとても小さいので、たくさん作って街を作るとかわいいですよ!
5. お菓子の家の作り方【バウムロールハウス】
バウムロールハウスの材料
材料
バウムロールハウスの作り方
土台を作る
バームロール3本を並べて、バラけないように中ほどを爪楊枝で刺し留める。それを縦に並べて一番上の1列の中ほどをさらに爪楊枝で横に刺し留めて固定する。
屋根の土台を作る
屋根の部分に、三角形になるよう3本を重ねる。少量のアイシングを塗っておくと崩れにくい。
屋根を作って仕上げる
ウエハースにアイシングを塗り、屋根になるように4枚貼り付ける。てっぺんに少量のアイシングをつけてから、チョコベビーを1列に貼り付ける。さらにウエハースをクリームの部分で薄く剥がしたものをカットしてドアにし、チョコペンシルでドアノブを描く。チョコベビーをアイシングで貼り付けてもOK。その場合はあらかじめアイシングでチョコベビーをウエハースに貼り付けて乾かしておく。
ゆるめたアイシングを屋根にたっぷりかけたり、粉砂糖をふるいかけたりするのもおすすめ。
お菓子の家を作るときにあると便利なもの
お菓子の材料を扱うスーパーや製菓材料専門店が近くにない場合は通販で材料を買うことも可能です。粉砂糖やチョコレートペンシルは100円ショップなどでも販売しているので、探してみてくださいね。
スライスアーモンドはオーブンやフライパンなどで軽くローストすると香ばしくなって美味しいですよ。
1. お菓子の家の材料:粉砂糖
- 税込価格
- 684円
2. お菓子の家の材料:チョコレートペンシル
- 税込価格
- 132円
3. お菓子の家の材料:スライスアーモンド
- 税込価格
- 451円
クリスマスのお菓子の家を作ってみよう
今回ご紹介したお菓子の家は、スーパーやコンビニエンスストアに売られているお菓子で作ったものばかり。この作り方を参考にして、子どもと一緒にお菓子の家を作ってみてくださいね。
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