はしか要注意!子どもの症状や予防法は?0歳もワクチンは打てる?

現在、麻しん(はしか)の感染者数がヨーロッパ地域で急増しており、日本国内でも感染報告が出てきました(※1)。麻しんは感染力が非常に強く、今後の感染拡大が懸念されています(※1)。

麻しんは感染力が強く、発症すると命に危険が及ぶこともあり、十分注意する必要があります。今回は、麻しんの具体的な症状や予防法についてお伝えします。

麻しんとは?症状や治療法は?

麻疹 はしか ましん

麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる感染症です。感染力が非常に強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症するといわれています(※2)。

麻しんの症状(※2,3)

● 感染から約10日後に、発熱や咳、鼻水などの風邪のような症状が発症

● 2〜3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現

乳幼児の場合は、上記の症状に加えて、下痢や腹痛を伴うこともあります。

1週間以上発熱が続くため、合併症がなくても入院が必要となることも珍しくありません(※4)。

肺炎や脳炎を合併して、重い後遺症を残すこともあります。

麻しんの治療法

麻しんには特効薬がなく、対症療法が中心となります。

▼麻しんの詳しい情報はこちら

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麻しんの予防法は?

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麻しんは空気感染するためマスクや手洗いだけでは防ぐことはできず、最も有効な予防法は2回の予防接種です。

ワクチンを接種すると95%程度の人が免疫を獲得できるといわれています(※3)。

麻しんと風しんのワクチンを同時に接種できる「MRワクチン」は定期接種です。

① 1歳以上2歳未満の間に1回
② 小学校入学前の1年間に1回

の計2回受ける必要があり、日本小児科学会も「1歳になったらなるべく早めに接種すること」を推奨しています(※5)。

1歳未満でも任意接種で受けられます

0歳の赤ちゃんは、母体からもらった免疫で守られています。

しかし生後6ヶ月からその効果は徐々に低下していくため、保育園などに通っていると、0歳でも集団感染することがあります。

感染が心配な場合は、生後6ヶ月以降に数千円〜1万円程度を自己負担することで、「任意接種」としてワクチンを受けられます。

ただし任意接種で1歳未満にワクチンを接種した場合、ワクチンの効果が十分に発揮されないおそれがあります(※6)。

通常の定期接種のスケジュールでも接種を受ける必要があるので、忘れないようにしてくださいね。

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ママパパも予防接種は2回受けていますか?

麻しん 麻疹 はしか 予防接種 表

生まれた年によっては、MRワクチンの定期接種を1回しか受けていない可能性があります。

ママとパパも追加で接種が必要かどうか、かかりつけ医に相談してみると安心です。

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