「保育園に入るのが大変」と聞いたことがある妊婦さんは多いのではないでしょうか?保育園に入園できるかどうかで復職のタイミングが変わります。「出産後も働き続けたい」と思う人にとっては、保活は気になるトピックスの一つですよね。
そこで今回は、妊娠中からできる保活のポイントを先輩ママの体験談を交えてご紹介します。
妊娠中に保活をはじめた人は15%
厚生労働省で行った「保活の実態に関する調査」によると、妊娠中に保活を開始した妊婦さんは全体の約15%。
保活を開始した時期で最も多かったのは、出産後6ヶ月以降の約23%、次に多かったのは出産後6ヶ月未満の約22%という結果でした。さらに妊娠前から保活をはじめている人は約4%いるそうです(※1)。
保育園の入園自体が難しいなか、情報収集を早くはじめる人が多いのが現状です。
保育園の種類はさまざま
保育園とひとくちにいっても、施設の形態や規模、費用、保育サービスの内容は様々です。
認可保育園、無認可保育園、認証保育園の違いについては、下記で詳しく紹介しているので参考にしてくださいね。
次からは、保育園を選ぶ際に見ておきたいポイントを先輩ママの声を交えてご紹介します。
保活で見るべき7つのポイント
施設・設備
1. 通園のしやすさ
駅から近い、通勤経路の途中にあるなど、通園しやすい保育園を選べば送り迎えに負担がかかりません。
家から保育園まで離れている場合は、雨の日でも通いやすいか確認しておきましょう。赤ちゃんを抱っこして、赤ちゃんと自分の荷物を持ち、傘をさして雨の日に移動するのはとても大変です。家から園までバスやタクシーが利用できるか、調べておくと安心です。
雨の日が大変だった
晴れている日は自転車で送っていたのですが、雨の日は歩いて行くには遠かったのでタクシーを利用しています。ただ雨の日は競争率が高くて、大きな道沿いでもタクシーがなかなかつかまらないこともよくあります。
世田谷区のママ
2. 保育室の環境
清潔な環境で、安心して過ごせるかどうか確認しましょう。また、赤ちゃんが成長して活動的になったときに、思いきり動き回れるスペースがあるかもチェックしましょう。
安全に遊べるかどうか
穴が空いているのに補修されていない園がありました。安全に遊べる環境が整っていない園に赤ちゃんを預けるのは不安なので、候補から外しました。
品川区のママ
園庭があるところは人気
私もそうですが、まわりのママからも園庭があって子供を遊ばせられる保育園が人気でした。
板橋区のママ
3. 保育時間
朝は何時から預かってくれるのか、延長保育は何時までか確認しましょう。
保育園によって、延長保育を利用するための条件や料金、延長可能な時間は異なります。月ぎめのところもあれば、スポットで利用できる園もあるので、それぞれの特徴を把握しておきましょう。
延長料金は園や地域によって違う
引越ししたときに転園しました。前の保育園では延長料金がかからず補食の料金のみ加算されましたが、新しい保育園では30分単位で延長料金がかかります。主人には仕事の都合でお迎えをお願いできないので、延長料金は入園前にチェックしていました。
杉並区のママ
4. 施設の安全性
災害はいつ起こるかわかりません。園の耐震・防災設備や、災害時の避難先など、安全面を十分に確認しておきましょう。また出入り口のセキュリティや、周囲の状況も把握しておきたいですね。
保育士さんや園児の様子
5. 保育士の子供への接し方
保育士さんの接し方をよく観察しましょう。赤ちゃんに笑顔で接しているか、おむつ替えのときに声をかけているか、泣いたときに目線を合わせて向き合っているかは見ておきたいポイントです。
また、保育士たちが協力している、楽しそうに過ごしているといった、職員の関係性も見ておきましょう。赤ちゃんが十分に甘えられる存在であれば、安心して預けられますね。
園児の絵に保育士さんのコメント
教室に貼ってあった園児の絵一つ一つに、保育士さんのコメントが書かれていた保育園がありました。普段から子供と丁寧に向き合っている様子が伝わりました。
墨田区のママ
6. 園児がどんな遊びをしているか
園児の表情や、遊ぶ様子を確認しましょう。赤ちゃんだけではなく、年中、年長クラスの子が、どういった遊びをしているかも見ておくといいですよ。自分で遊びたいおもちゃを選べているのか、友達とのびのびと遊んでいるのかよく確認しましょう。
遊び方は園によって違う
園庭のない保育園の場合、近くの公園で遊ばせることが多いと思います。保育園に入園する前の娘を公園で遊ばせていたときに、2つの園の園児が同じ公園で遊んでいましたが、遊べる範囲やルール、保育士さんと子供の関わり方が全く違いました。
江戸川区のママ
7. 給食の内容、食事の様子
園によって給食の内容はさまざまです。園内で調理しているのか仕出し弁当か、どんな献立なのかはもちろん、アレルギーがある場合の対応や、好き嫌いへの対処についても確かめておきましょう。
保育士の人数にも注目
当たり前のことですが、保育士の数が足りているかどうかも見ておくことをおすすめします。特に年齢が小さいほど食事に手がかかります。食事のときに、保育士の手が足りているかどうか見てみてください。
保育士Kさん
実際どうなの?妊娠中の保活の現実は…?
妊娠中から保活をしている人は15%と、まだまだ少数派。実際はどんな感じで保活をしているのでしょうか?妊娠中から保活をしているという人に話を聞きました。
保育園の見学予約がなかなか取れない
つわりがやっと落ち着いたので、保活に向けて情報収集をしています。家から比較的通いやすい園で毎月見学会が開かれているのですが、見学予約がスタートする時間に電話をかけても繋がらず…。やっとつながったときには満席、という状況が2ヶ月続いています。動けるうちに見学に行きたいのですが、いつ予約ができるのか…。
世田谷区のママ
旦那さんが見学に来ている場合も
土曜日に保育園の見学会がある場合、旦那さん1人で参加している人もよく見かけます。つわりやその他の事情でママが参加できないようなら、夫婦でうまく分担できると良いのかもしれません。
世田谷区のママ
動けるうちに情報を集めよう
出産後は生活が一変します。赤ちゃんへの授乳、おむつ替え、お世話があり、思うように外出できなくなります。
妊娠経過が順調であれば、今のうちに保育園の情報を集めたり先輩ママに話を聞いたりしておくと、選ぶ基準が明確になり保活を進めやすくなります。赤ちゃんを安心して預けられるように、少しずつ保育園の情報を集めておきましょう。