助産師さんがすすめるベビー服用洗剤の選び方。「〇〇をチェックして！」

予定日が近づき、出産準備品を揃えている妊婦さんも多いでしょう。

そんな出産準備品の一つとして揃えておきたいのが、赤ちゃんの服を洗うための洗剤。しかし、たくさんあってどれを選べばいいか迷うこともありますよね。

そこで、赤ちゃん専用の洗濯洗剤について、どんな選び方をすればいいのか助産師の佐藤裕子先生に教えてもらいました。

助産師佐藤裕子

日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しています。

なぜ「赤ちゃん専用」の
洗濯洗剤があるの？

——そもそもなぜ洗濯洗剤には「赤ちゃん専用」の商品があるのでしょうか。

佐藤先生

生まれたばかりの赤ちゃんの肌はとてもデリケート。赤ちゃんの肌は薄く、バリア機能が不十分なので、ちょっとした刺激でも肌のトラブルが起きやすい状態です。だから、赤ちゃんの肌のために、刺激になりうる成分を含まない専用洗剤があるんですよ。

——そうなんですね。でも、赤ちゃん専用の洗濯洗剤はたくさんあって、どれを選んだらいいのかわかりません。選び方の基準があれば教えてください。

佐藤先生

おすすめなのは、そのような刺激になりうる成分が「無添加」のものです。ただ、「無添加」の基準はメーカーによって曖昧なので、何が「無添加」なのか、しっかり成分を確認して買うとよいと思います。

赤ちゃん専用の洗濯洗剤を選ぶとき、
気をつけたほうがいい成分は？

——なるほど。成分を見て、「何が無添加なのか」に気をつけて選べばいいんですね。特に、どの成分が入っていないものがいいのでしょうか？

佐藤先生

「合成添加物」と呼ばれる合成香料や漂白剤などがそうですが、その中でも特に、一般的な洗濯洗剤に使われている「合成界面活性剤」が入っていない方がいいでしょう。また、「柔軟剤」の使用も避けたほうがベターです。

——なぜ「合成界面活性剤」が入っている洗濯洗剤や「柔軟剤」の使用は避けたほうがいいのでしょう？

佐藤先生

「合成界面活性剤」は、服の汚れをきれいに落としてくれますが、種類によっては肌への刺激になるおそれがあります。また、洗い上がりがゴワゴワになってしまうことも。赤ちゃんの肌は摩擦にも弱いので、できれば避けてあげたいですね。一方で「柔軟剤」は合成界面活性剤を繊維に残す働きがあるので、そちらも避けつつ、衣類を柔らかく仕上げてあげることがポイントです。

次の章では、そんな「合成界面活性剤」をはじめとして、刺激になりうる成分が「無添加」の赤ちゃん専用洗濯洗剤を紹介します。