ヨコミネ式のその後につながる!子育てママが大切にしたい気持ちは?

昨今は様々な教育方法があり、独自の教育を行う保育園や幼稚園も多くあります。子供のことを考えれば考えるほど、どのような教育方針をとればいいかと悩んでしまいますよね。そんな中、最近テレビなどで取り上げられ、注目を浴びている「ヨコミネ式」。今回は創始者である横峯先生に、ヨコミネ式を卒園したその後にもつながる、子育てにおいて大切にすべきママのスタンスについて伺いました。

ヨコミネ式とは?

要出典 ヨコミネ式

ヨコミネ式は、「すべての子どもが天才である。ダメな子なんて一人もいない。」という理念に基づき、鹿児島県志布志市の保育園からスタートした教育法。子供の自立を目的として「心の力」「学ぶ力」「体の力」の3つの力を育てるようなカリキュラムが組まれています。

ヨコミネ式を取り入れた保育園や幼稚園では、園児全員が逆立ちで歩けるようになる、絶対音感が身につく、小学校6年生の教科書が読めるようになるなど、びっくりするような成長を見せる子供が多くいます。テレビなどで取り上げられたことで注目を浴び、いまでは日本全国にヨコミネ式を取り入れた保育園や幼稚園が誕生しています。

今回はそんなヨコミネ式の創始者である横峯先生に、子育てをするママに大切にしてほしい気持ちや子供との向き合い方について、お話を伺いました。

ヨコミネ式のその後にもつながる!子育てママが大切にしたい気持ちとは?

横峯 吉文先生

横峯 吉文先生

3つの保育園と、学童施設などの理事長を務める横峯先生。30年以上現場に立って子供たちを見守ってきた経験をもとに、ママへのメッセージをいただきました。


ー 1人で子供と向き合っていて、子育てがうまくいっているか不安になってしまうママが多いようです。

横峯先生:昔は町ぐるみで育てていたけど、今はその文化がなくなっていますよね。なので最近は、1人で抱え込んで頑張りすぎているお母さんがとても多い!

そんなお母さんには「もう少し適当でいいんだよ」と言いたいですね。お母さんだって息抜きが必要です。ぜひ、たまには美容室に行って、お友達とお茶だってしてください。お母さんをサポートするために保育園や幼稚園があるのですから、頼っても良いんですよ。

子育ての目標は「自立」

ー 適当にするということに抵抗を感じるときはどうしたら良いでしょうか?

横峯先生:例えば、お出かけしたときに外でわがままを言ったり、ぐずって泣き出すような子供は、家のなかでも同じようなことをしているはずです。

そんなとき、お母さんは何とかしてあげたいと思って声をかけますよね。そうすると、子供はお母さんのことが大好きだから甘えてしまい、またわがままを言う…ということが繰り返されます。だから、少しくらい適当に、放っておいた方がいいこともあるんですよ。

「子育ての目標は?」と聞かれて、みなさんは何と答えるでしょうか?ヨコミネ式では、「子供の自立」こそが子育ての目標だと考えています。

今はお母さんがすべてのお世話をしているような小さな子供も、いつかは就職したり、結婚して自分の家庭を築いたりと、自分の力で生きていくことになります。そのときにきちんと自立できるような力を身につけさせてあげたいですよね。

その「自立する」ための力は、自分の力で物事を乗り越えてこそ身についていくんです。だからお母さんが声をかけすぎず放っておくことこそが、子供にとって大事な場合もあるんですよ。

子供はみんな天才である

要出典 ヨコミネ式
ー どんな子供でも、放っておくことで自立ができるものなのでしょうか?

横峯先生:子供は、みんな天才。たくさんの可能性をもって生まれてくるんです。「できない子」というのは存在しないので、大丈夫ですよ。

ヨコミネ式を実践した子供をみて、「生まれつき勉強ができるから」「生まれつき運動神経が良かったから」と言われることがあります。しかし生まれつきできたということは、1つもありません。

それは逆も言えることで、「生まれつき勉強ができない」「生まれつき運動神経が悪い」といったこともあり得ないのです。人より時間がかかる子供はいますが、それはその子のペース。全く悪いことではありません。

だからお母さんはそんな子供たちの可能性を信じて、あえて頑張りすぎないでほしいですね。どの子供でも、必ずできるんですよ。

褒めるのではなく、認める

ー では、子供が乗り越えられたときはどのような声をかけてあげれば良いですか?

横峯先生:できたときは、ぜひ子供を認めてあげてください。子供は上っ面の言葉はすぐに見破ってしまうので、言葉を並べて褒めるというよりは、「よし合格!」「今のは100点!」など、「認める」のがおすすめです。大人の立場から1人の人間として認めてあげると、子供は嬉しくて、またどんどんチャレンジするようになりますよ。

逆にできなかったときは、何度でもやり直しをさせてあげるといいですよ。お母さんが手を取り足を取り教えてあげるのではなく、子供が自分で練習を繰り返すことが大切です。教えたことは案外すぐに忘れてしまうのですが、自分で経験して学んだことは絶対にその子供の力になりますよ。

ヨコミネ式を卒園しても、この経験があれば自分で成長していけるんです。

愛情は必ず伝わっている

ー 放っておくことで、子供は傷ついたりしないのでしょうか?

横峯先生:「愛情が足りないのでは」「叱ると心に傷がつくのでは」という悩みは、お母さんたちからよく相談されます。

だけど、よく考えてみてください。自分がお腹を痛めて産んだ子供に対して「愛情が足りない」なんて言うことがあるものでしょうか?それはお母さんが自分で一番よくわかっているはずですよ。子供のことを愛しているからこそ悩むんですもんね。

子供にとってもお母さんは世界で一番大切な存在です。そんなお母さんが想っていることくらい、ちゃんと分かっていますよ。叱ったとしても、お母さんの愛はきちんと伝わっていますから、安心してくださいね。

だから、怒りすぎたとか、スキンシップが足りないとか、細かいことで悩まなくても大丈夫!何度も言いますが、少しくらい肩の力を抜いて、適当でいいんです(笑)。

頑張りすぎなくて大丈夫。子供のために手を抜くことも大切です。

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子供のことを大切に想うからこそ頑張りすぎて悩んでしまいますが、手を抜くのも子育てテクニックの1つ。ママがいなくても子供が1人で壁を乗り越えられるようになっておけば、小学校に上がって勉強や友達との関係で悩むことも少なくなるはずです。

将来、子供が自分の手を離れることも考えて、子供と接してみてくださいね。頑張りすぎなくても大丈夫。ママの愛情は必ず子供に伝わっていますよ。

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