卵子提供とは?費用やリスクは?日本国内で可能?台湾などの海外は?

赤ちゃんを切望しても、年齢や病気などが理由でなかなか恵まれない夫婦もいます。不妊治療の技術は進歩していますが、100%解決できるわけではありません。女性に卵巣の障害があって卵子がなかったり、不妊の原因が卵子にあったりするのも、悩ましい問題の1つです。ただし、自分の卵子で妊娠できない場合でも、「卵子提供」を受けるという方法が残されています。今回は、不妊治療における「卵子提供」について、費用やリスク、日本国内でできるのか、台湾やタイなどの海外で受けられるのかなどをまとめました。

卵子提供とは?

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卵子提供とは、その名の通り、第三者から卵子を提供してもらって妊娠を試みる方法です。具体的に、病気によって卵巣を摘出した人や早発閉経などで排卵がなくなってしまった人が対象となります。何度か体外受精を試みても妊娠できなかった場合や、卵子側に問題があると認められた場合にも行われることがあります。

卵子提供は日本国内でできる?

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現状、日本国内で卵子提供を受けるのは難しいといえます。卵子提供を受けるには、親族や知人に卵子提供者がいなければいけないなどの条件が厳しく規定されている上、卵子提供を実施できる指定の医療施設が少ないなどの課題もあり、これまでに数十件程度の実施例しかありません。日本国内では、匿名の第三者から提供された卵子提供は受けられず、年齢による卵子の老化を理由に受けることもできないため、日本以外での卵子提供の道を選ぶ人もいます。

そもそも日本では卵子提供に関する法律や制度が十分に整っていないため、病院が個別に対応している状況です。不妊治療専門のクリニックなどが集まって、「JISART(日本生殖補助医療標準化機関)」という団体を作り、独自のガイドラインを定めて卵子提供を行っています(※1)。

卵子提供は、アメリカやタイ、台湾などの海外で受けられる?

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海外には不妊治療の一環で卵子提供を行っている国があるので、日本から卵子提供を受けるために渡航する人は年々増加しているといわれています。卵子提供を受けられる国として、日本からの渡航者が多い国としては、アメリカやタイ、台湾などがあります。

日本国内には卵子提供治療をサポートするエージェントがいくつかあり、ドナーの選定や医師の紹介、渡航の手続きなどを請け負ってくれます。海外渡航による卵子提供では、1~2回ほどの渡航で卵子提供者との契約や様々な検査を行い、体外受精による移植までを受けるので、1回の移植で3~4ヶ月ほどかかるといわれます。

卵子提供の費用は?

お金 計算 電卓

JISARTが指定する国内の医療機関で卵子提供を受ける場合、体外受精の治療費を除いて検査やカウンセリングなどだけで約100万円程度かかります。体外受精の胚移植などの治療費は別途かかるので、1回当たり150万円前後の費用がかかります。

卵子提供を海外で受ける場合、国によって費用は異なります。アメリカ卵子提供による体外受精を受ける場合、1回当たり500万円以上の費用がかかります。タイや台湾での治療であれば、費用を抑えられますが、200~300万円ほどかかるといわれています。

病院や治療内容によっても大きく異なるため、あくまで目安として参考程度に考えてください。

卵子提供のリスクを考えて判断しよう

卵子提供による体外受精でも、複数の受精卵を子宮に戻すことになるので、双子や三つ子などの多胎出産になるリスクがあります。また、第三者から卵子の提供を受けると、卵子が自分由来の細胞ではないので流産や早産、大量出血の恐れがある癒着胎盤などのリスクが高まるといわれています。無事に出産した後には、「将来的に子供に対してどのように説明するか」といった問題もあります。卵子提供に伴うリスクをきちんと理解したうえで、出産や子育て、子供の成長までを視野に入れて総合的に検討してください。

※1参考文献: 「精子・卵子の提供による非配偶者間体外受精に関する JISART ガイドライン」

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