ファボワールの効果や副作用は?飲み忘れたらどうする?

「ファボワール」は、経口避妊薬の一つである「マーベロン」のジェネリック医薬品です。コストを考えて比較的安価なジェネリック医薬品を使うことは一つの選択ですが、効果や副作用の面で心配になる人も多いかと思います。そこで今回は、ファボワールの効果や副作用、使い方などをご紹介します。

ファボワールとは?21と28の違いは?

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ファボワールは、世界中で広く使用されている低用量ピル「マーベロン」のジェネリック(後発)医薬品で、正式には「経口避妊剤」と呼ばれる薬の一つです。

ジェネリック医薬品は、すでに発売されている新薬の特許が切れた後に販売されるもので、効果は新薬とほとんど同じです。研究開発コストが抑えられる分、新薬と比べて価格が安いことが特徴です。

ファボワールには、21錠セットの「ファボワール21」と、28錠セットの「ファボワール28」の2種類があります。ファボワール28は、白色の21錠の本薬に加えて、ホルモンが配合されていない緑色の偽薬が7錠入っています。

ファボワールの効果は?

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ファボワールはマーベロンと同じく高い避妊効果があります。

ファボワールを継続的に服用すると、「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2つの女性ホルモンの血中濃度が一定に保たれます。すると、脳は「妊娠した」と認識してゴナドトロピンというホルモンの分泌を抑制し、その結果排卵が止まります。

またファボワールには、子宮内膜の状態を変化させることで受精卵の着床を防いだり、子宮頸管粘液の粘り気を増加させて精子が子宮まで侵入しづらくしたりする働きがあります。

こうした作用により、高い確率で避妊することができるのです。

しかし、ファボワールを服用中の女性の避妊失敗率は9%とされていて、避妊効果は必ずしも100%とは言い切れないので注意が必要です(※1)。

また、ファボワールには性感染症を防ぐ効果がないことにも気をつけましょう。性感染症のリスクを回避するためにも、コンドームを併用することをおすすめします。

ファボワールの正しい飲み方は?

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生理が始まった日に最初の1錠を飲み、翌日以降も1日1錠、21日間毎日飲み続けます。

ファボワール21を服用している場合、その後7日間飲むのをやめる休薬期間を作ります。避妊を継続する場合は、服用を始めた日から29日目に1錠飲み、再び上記のサイクルで繰り返し飲みます。

ファボワール28の場合は、白色の本薬を飲み終わったら緑色の偽薬を続けて服用すれば良いので、休薬期間を数え間違えたり、服用を忘れたりする心配がありませんよ。

また、ファボワールは毎日同じ時間に飲む必要があるので、ランチの後や夕飯の前など、毎日飲みやすい時間帯を選んでくださいね。

ファボワールを飲み忘れた場合はどうする?

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ファボワールは、指示通りに正しく飲み続けることで初めて効果があります。もしも1日飲み忘れてしまった場合は、そのことに気づいた時点ですぐに1錠飲み、さらにその日の分も通常通り服用しましょう(※1)。その日は1日に2錠飲むことになりますが、翌日からは1日1錠飲み続ければ問題ありません。

しかし2日以上連続して飲み忘れた場合、避妊効果は期待できません。その時点で服用を一度やめ、次の生理がきた日に新しいシートから再び飲み始めてください(※1)。このとき、もったいないからと服用を中止したシートの薬を飲むことはやめましょう。また、その周期はコンドームなどの避妊法を使用してください。

ファボワールの副作用は?

注意

近年の低用量ピルは体への負担がそこまで大きくありませんが、ファボワールの副作用はどの程度の確率で発現するのかまだ明らかになっていないため注意が必要です(※1)。

ファボワールを服用した場合、次のような副作用が現れる可能性があります(※1)。

・不正出血
・乳房痛
・頭痛
・吐き気、嘔吐
・眠気
・イライラ
・体重増加

他にも、重大な副作用として「血栓症」を発症する危険もあります。急激なむくみや手足のしびれ、激しい頭痛といった体の異変が現れた場合は、すぐに服用を中止して婦人科を受診しましょう。

またファボワールは乳がんや子宮頸がんを発症するリスクを高める可能性もあるため、1年に1回以上の婦人科検査と子宮頸がん検診、乳がんの自己検診も推奨されています(※1)。

ファボワールを服用している間は6ヶ月ごとに血圧や乳房、腹部などの検査を行うことになりますが、服用中に少しでも体調に異変を感じたら医師に相談しましょう。

ファボワールを正しく使って避妊しよう

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ファボワールは、正しく使用すれば高い避妊効果を得られるだけでなく、新薬よりも安価に購入できるというメリットがあります。医師の指示に従い、用量・用法を守って正しく服用しましょう。

最近は低用量ピルをインターネット通販で購入できるようになりましたが、インターネットだと、正規品でないものを買ってしまったり、買ったものが体に合わなかったりする可能性があります。医師の処方を受けずに購入することは安全とは言い切れないため、病院で処方してもらうことをおすすめします。

また、ファボワールを継続して服用する場合は、副作用などで体に異変がないか調べるために、半年に1回病院で健診を受けるようにしてくださいね(※1)。

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