赤ちゃんのスプーン・フォークはいつから?練習方法は?

離乳食に慣れてくると、赤ちゃんの「自分で食べたい」という欲求が高まってきます。スプーンやフォークにも興味を示し始めますが、いったいどのように練習をさせたら良いのでしょうか。今回は、赤ちゃんのスプーンやフォークについて、いつから持たせたらいいのか、練習の進め方やコツ、注意点をご紹介します。

赤ちゃんはスプーン・フォークをいつから使えるの?

離乳食 子供 スプーン フォーク24169891_m

個人差はありますが、赤ちゃんがスプーンやフォークを持つことに興味を持ち始めるのは、離乳食完了期の生後12~18ヶ月頃が多いようです。

この時期になると奥歯が生えてくることが多く、噛んだり飲み込んだりする力がついてきます。ママがスプーンで口元に運んだ食べ物を上手に食べられるようになったり、目の前に食べ物があると自分で握って口に運んだりします。

赤ちゃんがスプーンやフォークを一人で上手に使えるようになるのは、だいたい2歳前後ですが、興味を示したら、練習を始めてみましょう。

スプーン・フォークの練習に向けたステップは?

階段 ステップ 進行 スケジュール 段取り 進め方

赤ちゃんがスプーンやフォークに興味を持ち始めたら、まずは大人が手本を見せながら、以下のような練習に向けたステップを踏んでいきましょう。

スプーン・フォークの練習に向けたステップ

1. 大人がスプーン・フォークで赤ちゃんに食べさせる
2. 大人がスプーン・フォークで食べさせながら、赤ちゃんは手づかみ食べをする
3. 大人がスプーン・フォークの使い方を示し、赤ちゃんは手づかみ食べをしながら、スプーン・フォークも使用する
4. 徐々に、赤ちゃん一人でスプーン・フォークを使えるようになる

スプーンの練習に手づかみ食べが必要なのはなぜ?

離乳食後期 手づかみ食べ

赤ちゃんがスプーンやフォークを上手に使えるようになる過程で、「手づかみ食べ」をたくさん経験させてあげることが大切です。なぜなら、手づかみ食べを通して赤ちゃんは様々なことを学ぶからです。

手づかみ食べで学べること

● 「食べたい」という欲求の高め方
● 食べ物の温度や感触
● 自分なりの食事ペース
● 自分が食べたいものを選ぶという行為

手づかみ食べを通して、一度にたくさんの食べ物を口に運んでしまったり、熱いものを触ってしまったりという失敗を繰り返し、徐々に適量を適度なペースで口に運ぶことを覚えていきます。

それでは、手づかみ食べをさせるにはどのようなメニューが適しているのでしょうか。以下に、手づかみ食べをするのにおすすめのメニューをご紹介します。

手づかみ食べのおすすめメニュー

● おにぎり
● 野菜スティック
● 卵焼き
● サンドイッチ

スプーンやフォークの使い方を練習しながら手づかみ食べをすれば、スプーン・フォークで上手に食べることができなくても、ストレスを溜めずに楽しく食事ができます。

練習するときはスプーン・フォークで食べるものと、手づかみで食べられるものの両方を用意してあげたいですね。

赤ちゃんのスプーン・フォークの具体的な練習方法は?

赤ちゃん スプーン 

手づかみ食べを十分に経験させてあげたら、いよいよスプーン・フォークデビューです。練習を始める前に下記のような環境を整えると、ママも赤ちゃんも楽しく練習ができますよ。

スプーン・フォークの練習で準備したい環境

● 赤ちゃんの腕まで覆ってくれるカバーエプロンを着用させる
● 掃除が楽になるように、床には新聞紙やレジャーシートを敷く
● 液体をこぼしても流れないように、おぼんを利用する

環境が整ったら、練習を始めましょう。食事のときにいきなりスプーン・フォークを持たせても、上手に扱うことはできません。はじめは大人と一緒に、下記のような方法で練習をしてみてくださいね。

スプーン・フォークの練習手順

最初はいつもと同じように、まず大人がスプーン・フォークで食べさせます。次に、大人がスプーンやフォークに食べ物を適量のせ、赤ちゃんに手渡してください。

そのまま大人の手を添えながら、口に運ぶ練習を繰り返しましょう。慣れてきたら、完全に赤ちゃんにスプーン・フォークを渡してみます。

この繰り返しで、上手にスプーンやフォークが使用できるようになりますよ。失敗を重ねながら学習していくので、大人はじっくり見守ることが大切です。

スプーンやフォークの練習をするときのポイントは?

離乳食 赤ちゃん

赤ちゃんにスプーンやフォークの練習をさせるときは、下記のポイントを参考に進めていってくださいね。

食べ物の大きさや固さ

赤ちゃんがひと口で食べられる大きさの食べ物をスプーンにのせてあげましょう。フォークを使うときは、さしやすいように、食べ物の硬さにも気をつけてくださいね。

食べやすい姿勢

スプーンやフォークを上手に持つためには、食べるときの姿勢も大切です。ベビーチェアに座らせたら、足がブラブラ浮いていないか、テーブルの高さはあっているか、しっかり確認しましょう。

食事に集中できる環境

赤ちゃんは、スプーンやフォークを持つと、かぶりついたり振り回したりすることがあります。スプーンやフォークは食事のために使う道具だということを認識させるために、食事に集中できる環境を作ってあげましょう。

赤ちゃんにスプーン・フォークを使う楽しさを教えてあげよう

赤ちゃん一人でスプーンを使えるようになると、食事の度に口元にスプーンを運ぶ必要がなくなるので、ママはちょっと楽になりますよね。でも、いざスプーンやフォークの練習をさせようとすると、予想以上に大変なもの。

スプーンやフォークの練習をするときは、環境をしっかり整えて、落ち着いて進めていきましょう。最初は、1日の食事のうちの1回だけ練習をして、少しずつ慣らしていくのもおすすめです。

スプーンやフォークを持って上手に食事ができるようになるのは、2歳を過ぎてからです。最初のうちは、持ち方にはこだわり過ぎず、自分で食べる楽しさを教えてあげられるといいですね。

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