乳児・幼児とは?何歳から?新生児や児童との違いや定義は?

育児書や育児雑誌などを読んでいると、子供の成長段階にあわせて、「乳児」や「幼児」、あるいは「乳児期」や「幼児期」という表現が使われていますよね。また、生後間もない赤ちゃんには、「新生児」という言葉が使われます。子供は月齢や年齢によって呼び方が変わるので、それぞれ何ヶ月または何歳までを表しているのか迷ってしまうママも多いのではないでしょうか。そこで今回は、新生児・乳児・幼児とは何歳から何歳までを指す言葉なのか、そしてそれぞれの時期の特徴などをご紹介します。

乳児とは?何歳までが乳児期?

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乳児と呼べるのがいつまでなのかは、児童福祉法によって定義されています。それによると、乳児とは「生後から1歳未満まで」を指すことになっています(※1)。つまり、0歳の1年間は、乳児期ということになります。

乳児期の特徴は?

乳児は、主にママの母乳やミルクで育ちます。生後5〜6ヶ月頃から離乳食が始まりますが、それでも卒乳するにはもうしばらくかかるのが一般的です。なお、WHOは2歳を過ぎるまで母乳をあげることを推奨しています(※2)。

乳児は、生後しばらくの期間をほとんど寝て過ごしますが、生後5ヶ月前後から寝返りを始め、その後、お座り、ハイハイ、つかまり立ちができるようになります。乳児期が終わる11ヶ月頃には、歩き始める赤ちゃんもいます。

乳児期とは、周囲のサポートを必要としている段階であることを意味します。自分の足で歩き、母乳やミルク以外の食事から栄養を摂れるようになる幼児期とは大きく異なりますね。

新生児とは?生後何日まで?

丸をつけたカレンダー

乳児期の中でも、生後28日未満までは「新生児期」と定義され、その時期の赤ちゃんを「新生児」と呼びます。さらに、生後7日未満までを「早期新生児期」といいます(※3)。

ちなみに、新生児のことを「新産児(しんさんじ)」「初生児(しょせいじ)」と呼ぶ場合もあります。

新生児の特徴は?

新生児は、1日の中の16~18時間を寝て過ごします(※4)。昼夜の区別はなく、お腹が空くと目を覚まし、お腹が満たされると寝るというサイクルを繰り返し、2~3時間おきに目を覚まします。

幼児とは?何歳から何歳までが幼児期?

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幼児と呼べるのが何歳から何歳までなのかは、乳児と同じく、児童福祉法によって定義されています。それによると、幼児とは「満1歳から小学校入学前の未就学児」となっています(※1)。

つまり、4月生まれの子供の場合、満1歳の誕生日から小学校入学直前の6歳11ヶ月頃までが、幼児期となります。3月生まれの場合は、満1歳の誕生日から小学校入学直前の6歳0ヶ月頃までが、幼児期です。

乳児と幼児を合わせて「乳幼児」と呼ぶこともありますが、この場合、「生後直後から小学校入学前の未就学児」を指します。

幼児期の特徴は?

幼児期と呼ばれる期間は長く、年齢ごとに異なる特徴がみられます。

乳児期から幼児期に入る1~2歳にかけては、自分でしっかり歩けるようになり、脳が著しく成長して言語が発達します。イヤイヤ期や反抗期を迎え、自己中心的、直観的、具体的、情緒的といった自律した行動や発言ができるようになり、自我意識が芽生えるのが特徴だとされています。

保育園や幼稚園に入園すると、集団生活に慣れて社会性が身につきます。4歳を過ぎる頃には、身の回りのことを自分でできるようになり、コミュニケーションをとることが上手になってきます。

乳児・幼児以外の分類は?児童の定義は?

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児童福祉法には、「乳児」「新生児」「幼児」以外にも、「少年」や「児童」といった言葉の定義が表記されています。

少年

小学校に入学してから18歳未満までを「少年」として分類します。

児童

児童福祉法での「児童」とは、「満18歳に満たない子供すべて」を指します。つまり、新生児、乳児、幼児、少年すべてが児童に含まれます。

一方で、学校教育法では、小学校などの初等教育を受けている6~12歳の子供を「学齢児童」と定義し、労働基準法では15歳以下を「児童」と定義しています(※5)。

乳児・幼児が何歳から何歳までなのか知っておくと便利!

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新生児・乳児・幼児・少年・児童の違いまとめ
生後〜生後28日未満 新生児(乳児)
生後〜1歳未満 乳児
満1歳〜小学校入学前 幼児
小学校入学〜18歳未満 少年
※新生児から少年までをまとめて児童と呼びます

子供は、生まれてから小学校に入学するまで、上記のように様々な呼び方があります。一つひとつの定義を覚えて頭に入れておくと、育児の情報を得るときに役立ちますよ。

育児をしていると、あっという間に時間が過ぎていきますが、新生児期、乳児期、幼児期は1人の子供に1回しかありません。それぞれの特徴を知り、そのときにしか味わえない子育ての楽しみを見つけて、親子で充実した時間を過ごせるいいですね。

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