赤ちゃんの睡眠時間は?新生児・生後1ヶ月~1歳まで月齢別に紹介!

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギ... 監修記事一覧へ

赤ちゃんは「泣くことと寝ることが仕事」といわれますが、思っていたよりもすぐ起きたり、なかなか寝なかったりすることもありますよね。体力的につらいと感じているママやパパもいるのではないでしょうか。

そこで今回は、赤ちゃんや新生児の睡眠時間がどれくらいなのか、月齢別の寝る時間についてご紹介します。

新生児~1歳の赤ちゃんの平均睡眠時間は?

赤ちゃん 抱っこ 寝る

新生児から1歳までの赤ちゃんの睡眠時間について、月齢別に詳しくみていきましょう(※1)。赤ちゃんの個性などもあるので、あくまで平均睡眠時間として参考にしてみてくださいね。

新生児・生後1・2ヶ月頃の平均睡眠時間

新生児・生後1・2ヶ月頃の赤ちゃんの1日の平均睡眠時間は、16~20時間です。生まれたばかりの赤ちゃんは、寝る・ミルクを飲む・おしっこやうんちをするといったシンプルなサイクルを繰り返しており、昼夜の区別がついていません。

一般的には1~2時間おきに目を覚まし、1〜4時間の睡眠を繰り返すといわれていますが、個人差が大きく、生活リズムは定まっていません。

夜中の授乳もあるため、ママパパは赤ちゃんと同じペースで1日を過ごすことが多くなります。

生後3・4・5ヶ月頃の赤ちゃんの平均睡眠時間

生後3・4・5ヶ月頃の赤ちゃんの1日の平均睡眠時間は14~15時間で、3〜4時間連続して睡眠をとるようになります。1ヶ月健診を終える頃から生後3ヶ月にかけて少しずつ昼夜の区別がつくようになり、1回に起きている時間も次第に長くなっていきます。

ただしこの時期はまだ、浅い眠りであるレム睡眠と深い眠りであるノンレム睡眠のサイクルが短く、レム睡眠の割合の方が多いため、入眠も難しく目を覚ましやすいのが特徴です。

昼夜逆転している子など睡眠リズムが整う時期には個人差があるので、一緒に生活している大人が規則正しく生活して、赤ちゃんのペースに寄り添ってあげましょう。

生後6〜11ヶ月頃の赤ちゃんの平均睡眠時間

生後6〜11ヶ月頃の赤ちゃんの1日の平均睡眠時間は13~14時間で、6〜8時間連続して睡眠をとるようになります。

2〜4時間の昼寝を1〜2回とり、夜はまとまって眠るようになります。

体内時計が発達して昼夜の区別がつきはじめるので、生活にメリハリをつけていきましょう。

朝起きたら日光を浴びる、お風呂は決まった時間に入れる、夜は暗く静かな空間で眠らせるといった工夫をすることで、赤ちゃんの生活リズムが整っていきます。

朝は7時前後に起き、夜は9時までに就寝するのが理想ですが、時間通りに赤ちゃんが寝起きしないからといってあまり神経質になる必要はありません。

ただし昼夜逆転している赤ちゃんは、少しずつ寝起きする時間をずらして睡眠時間を調節していきましょう。

1歳頃の赤ちゃんの平均睡眠時間

1歳頃の赤ちゃんの1日の平均睡眠時間は11~12時間で、この頃には「朝に起きて夜に寝る」といった生活リズムが整ってきます。昼間はお散歩や室内でたっぷり遊び、運動させてあげましょう。

ただし、生後7ヶ月頃以降は夜泣きや寝ぐずりが目立つようになっていきます。

夜泣きの原因は、乳歯の生えはじめによる違和感、知能の発達による刺激やストレスなどと考えられていますが、はっきりとはわかっていません。

夜泣きや寝ぐずりは1歳前後には少しずつおさまる子が多いですが、個人差があるものです。日中は活発に遊び、夜は早めに寝るといった生活リズムを意識しながら、上手につき合っていきましょう。

また夕方に寝てしまうと睡眠サイクルが狂い、夜に寝ない原因になります。できれば3時くらいには昼寝を切り上げるようにしましょう。

赤ちゃんの睡眠時間を整えるコツは?

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赤ちゃんの睡眠時間を整えるには、以下のコツを意識しましょう。

1日の生活リズムを確立する

ママやパパの生活習慣は、良くも悪くも赤ちゃんの睡眠習慣に影響します(※1)。

以下のようなルールを毎日コツコツこなすことで、徐々に生活リズムを確立していきましょう。

● 朝は7〜8時に起きて日光を浴びる
● 短時間でも外出をする
● 離乳食の時間は毎日同じ時間にする
● お風呂は6時頃に済ませる
● 音や電気を消して8時頃に就寝する など

寝る前に明るい光を浴びない

寝る前に光を浴びると、眠りを助けるメラトニンの分泌が妨げられてしまいます(※1)。特に子どもは同じ光の明るさでも、大人より光を感じやすいともいわれています。

寝る前は部屋を暗くすることはもちろん、パソコンや携帯電話の明かりも消して、赤ちゃんに刺激を与えないようにしましょう。

入眠儀式を取り入れる

夜泣きは赤ちゃんの個性も大きく影響しますが、なかなか落ち着かない場合は、抱っこをしながら子守唄を歌う、添い寝をしながら寝かしつけるといった「入眠の儀式」を徹底してみましょう。

すぐに効果があるものではありませんが、入眠の儀式を繰り返すことで「今から寝る時間」と赤ちゃんが意識しやすくなりますよ。

外部サービスを頼る

パートナーと交代でお世話をしていても、寝不足で疲れてしまうときもありますよね。そんなときは、地域のファミリーサポートや一時保育を利用して休むなど、無理をしすぎないようにしてくださいね。

アプリを活用する

寝かしつけ・泣き止み音

育児アプリ「ninaru baby」には、全24曲の「寝かしつけ・泣き止み音」が搭載されています。アプリのホーム画面下にある「記録・ツール」をタップして、表示された「寝かしつけ・泣き止み音」から選ぶだけで使えますよ。

バックグラウンドでも流しておけるので、音を流しながら他の機能が使えると好評です。無料アプリなので、寝かしつけに苦労している方はぜひ試してみてくださいね。

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赤ちゃんの成長に合わせて睡眠時間のリズムをつかもう

赤ちゃんの眠りに関して悩みを抱えているママやパパはたくさんいます。赤ちゃんにとって1日の睡眠時間も大切な目安ですが、同時に睡眠の質を高めることも大切です。

すぐに思い通りに寝てくれるようになるわけではないので、赤ちゃんが眠りやすい環境を作りながら、成長に合わせて少しずつママやパパが生活リズムを整えてあげましょう。

※参考文献を表示する

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