妊娠の確率を上げる方法は?見直したい習慣は?

監修医師 産婦人科医 藤東 淳也
藤東 淳也 日本産科婦人科学会専門医、婦人科腫瘍専門医、細胞診専門医、がん治療認定医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医で、現在は藤東クリニック院長... 監修記事一覧へ

妊娠に至るには、タイミングや年齢、生理周期、ストレス、体調の良し悪しといった様々な要因が関係しています。妊娠を望むカップルにとって、妊娠率を上げることは大切ですよね。

そこで今回は、妊娠しやすい状況を作るための方法をご紹介します。

どれくらいの期間で妊娠に至るの?

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赤ちゃんを望む健康なカップルが避妊をせずに定期的に性交を行った場合、1年以内に大多数の人が妊娠するといわれています(※1)。

しかし、避妊をせずに定期的に性交を行っているにも関わらず、1年を経過しても妊娠に至らない場合は、タイミングが適していなかったり、妊娠しにくい原因が隠れているかもしれません。

なかなか妊娠に至らない場合や、できるだけ早く妊娠を望む場合は、不妊外来のある婦人科などで早めに相談するのがいいでしょう。

妊娠の確率を上げる方法は?

医師 診断 夫婦

妊娠する確率を高めるには、排卵された卵子と精子が出会う(受精する)タイミングを揃える必要があります。

生理周期や基礎体温などから排卵日を予測し、排卵日3日程度前から当日に性交することで、妊娠の確率を上げることができますよ。

それでもなかなか妊娠に至らない場合は、まずは婦人科に相談してタイミングの取り方を改めて教えてもらうのも一つの手です。

医師の指導によって基礎体温や超音波検査、ホルモン検査などから排卵日を予測し、最も妊娠しやすいタイミングにあわせて性交渉を行う「タイミング法」があります。

妊娠を目指して見直したい習慣は?

運動 ランニング ジョギング

妊娠に至るためには、まず妊娠しやすい体作りをすることが大切です。

ストレスをためない

女性ホルモンは視床下部という脳の部位から分泌指令が出ていますが、視床下部はストレスに弱いといわれています。

そのため、ストレスを過度に受けると正常な指令を出せなくなり、生殖ホルモンの分泌が滞ってホルモンバランスが崩れる可能性があります。

ホルモンバランスが崩れてしまうと、生理周期が乱れたり排卵機能が低下したりするため、不妊につながることもあります(※2)。

仕事の疲労や睡眠不足などの身体的ストレス、人間関係による精神的ストレスなど、できるだけストレスをためないように、趣味やリフレッシュできる時間を確保して発散しましょう。

体を冷やさない

「冷えによって妊娠する確率が下がる」と必ず言えるわけではありませんが、子宮や卵巣の働きが悪くなると、黄体機能や卵巣機能の低下、卵子の発育悪化、排卵障害、着床障害などを引き起こす可能性があります。

特に、首や手首、足首など大きな血管が通っている部位は温めるように意識しましょう。

適度な運動

冷えや生活習慣の乱れなどによる血行不良を解消するには、適度な運動習慣が大切です。

ウォーキングのような穏やかな運動を毎日30~40分、または週に150分程度することで、妊娠しやすくなるといわれています(※3)。

ウォーキングやサイクリング、ストレッチ、ガーデニングなど、手軽な運動から始めてみてくださいね。

栄養バランスの整った食事

過度なダイエットや食べ過ぎは、妊娠の確率を下げるといわれています(※3)。栄養バランスのとれた食事を適量食べることを心がけましょう。

妊娠するために、まず生活習慣とタイミングを見直そう

妊娠する確率を上げるためには、排卵のタイミングを知り、ストレスのない生活を送ることが大切です。

まずは生活習慣を見直すことや性交のタイミングをあわせることから始めて、パートナーとも相談しながら、妊娠する確率を上げるためにできることを無理せずしていけるといいですね。

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