受精日の計算方法!性行為から着床までの期間はどれくらい?【助産師監修】

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

妊活を始めると、排卵日や受精、着床に対してとても敏感になりますよね。特に、排卵にタイミングを合わせて性行為を行ったときは、妊娠への期待や不安などを感じる女性も多いはず。そこで今回は、少しでも落ち着いて妊娠を待てるように、女性の体の中で、受精から着床までの変化や、かかる期間などもご説明します。

受精とは?

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受精とは、男性の精子が女性の卵子と結びつく現象です。受精までには、射精された精子が子宮口から子宮頸管、子宮腔、卵管、さらに卵管采に向かい、無事にたどり着いた精子が排卵された卵子と結びつく、という過程を通ります。

性交により女性の膣内に射精された数億個の精子は、子宮内を進む過程で約99%は死滅してしまうため、卵管内に到達できる精子は200個以下とされています。そのため一般的には、たとえ排卵日に性交しても、1回あたりに卵子と精子が受精する確率は10〜20%。それだけ奇跡的な出会いといえますね。

排卵から受精して着床するまでの流れや期間は?

カレンダー

精子と卵子が受精したのち、受精卵は卵管を通って子宮へと移動していきます。その後、子宮内膜に受精卵が根付くことを着床と呼びます。

受精してから着床するまでの期間は約7日間。その間で、たった1つの細胞であった受精卵は細胞分裂を繰り返しながら子宮へと進み、子宮腔内にある子宮内膜に着床します。着床開始から完了するまではだいたい5日かかります。

排卵から受精まではおよそ1日弱なので、排卵から着床までの期間はわずか2週間しかありません。

それでは、排卵から受精を経て着床に至るまでの一連の流れを具体的に見ていきましょう。

1. 精子と卵子が作られる

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妊娠が成立するには、卵子と精子がなければ始まりません。男性の精子は日々生産されていますが、女性の卵子は月に1回しか排卵されず、妊娠可能な期間も限られています。そのため精子は、適切なタイミングで卵子と出会う必要があるのです。

また、精子は3~4日ほど寿命がありますが、卵子は排卵後24時間しか寿命がありません。しかも特に受精しやすいのはそのうちの6~8時間ほどです。

そのため、排卵のタイミングを知って性行為を行い、精子には排卵まで卵巣の近くで待ってもらうことが妊娠するための第一歩です。

2. 精子と卵子が出会って受精する

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性行為で射精された精子は、子宮口から入って子宮頸管を通って子宮腔、卵管へと進みます。そして、卵管采で待つ卵子を目指します。精子が子宮内を進むスピードは1分間に2~3mmほど。

精子が卵管采まで到達する距離を人間の大きさに当てはめると約300kmで、東京-名古屋間の距離に匹敵します。受精のために、精子は途方もない距離を一生懸命進んでいるということがわかりますね。

3. 受精卵が卵管を進む

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精子と卵子が合体・融合して生まれるのが受精卵です。受精卵は細胞分裂を繰り返しながら、卵管を進みます。受精から4~6日間かけて細胞分裂をし続け、受精卵が「胚盤胞」と呼ばれる状態にまで成長した頃、子宮腔内にたどり着きます。

そして、子宮内でプカプカと浮かびながら子宮内膜に着床するタイミングを見計らっています。

4. 受精卵(胚盤胞)が子宮内膜に着床する

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一般的に、受精から7日目頃に着床が起こるといわれています。胚盤胞(受精卵)を覆っていた透明帯と呼ばれる膜が破れて孵化し、子宮内膜に根を張ります。これが「着床」です。

5日間ほどかけて子宮内膜の中へともぐりこんでいきます。着床が完了すると、細胞が分化し始めて胎盤や胎児の形成が始まることになります。

妊娠の成立は、受精から着床までいつを指すの?

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受精日のことを妊娠した日だと思っている女性も多いのですが、実際に、受精卵が子宮内膜に着床してから、女性ホルモンのバランスが変わって様々な妊娠初期症状が現れるため、「着床」して初めて「妊娠した」といえる状態です。妊娠検査薬も、受精卵が着床したことで分泌されるhCGホルモンの量で陽性反応を示します。

ただし、産婦人科では、胎嚢や心拍が確認できるようになって初めて妊娠と確定診断をするので、それは着床から何週間も先になります。

妊娠週数は受精日から始まるの?着床日?

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妊娠すると産婦人科で妊婦健診が行われ、妊娠週数を把握して胎児の発育が順調に経過しているかを見ていきますが、妊娠週数とは一体いつから始まるのでしょうか?

ここも勘違いされやすいのですが、妊娠0週は受精した日でも着床した日でもなく、最後の生理が始まった日を妊娠0週とカウントします。

少し複雑ですが、発育をチェックするための基準になるので、妊活中の女性の場合には、基礎体温と一緒に生理日もきちんと記録しておきましょうね。

受精日はいつ?計算方法は?

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妊娠した人のなかには、妊娠した日を明確にするために受精日を知りたい、という女性も多いようです。受精日は卵子と精子が結びついた日ですが、だいたい排卵日と同日と考えて構いません。

生理周期が安定している人は、来るはずだった次回生理開始日の約14日前の日になります。

生理周期が不安定なときは受精日を正確に計算するのが難しいのですが、最後の生理が来た日からおよそ14~21日ほど経過した日です。生理不順の場合、排卵日が予測しづらく、1週間くらいの誤差は生じるものなので、あまり神経質に考えないようにしてくださいね。

受精から着床までの流れを知って妊娠しやすい時期を把握しよう

受精から着床という一連の流れは、偶然の重なりによって成り立っています。「わずか1日しかない受精可能期間に精子と卵子が出会う」「受精卵が卵管を通る過程で胚盤胞へと成長を遂げる」「着床にふさわしい状態に子宮内膜が成長している」など、全てを乗り越えることで初めて妊娠することができるのです。

妊娠にふさわしい時期やどれくらいの日数がかかるものなのかを把握しておくと、望むタイミングで妊娠できる可能性が高まりますよ。受精から着床までに現れやすい症状について、ぜひ関連記事も合わせて参考にしてくださいね。

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